シェフごはんコラム

身体を想ってマメにつくりたい!豆を使った「基本の和食」

美と健康に気づかう女性たちを中心に、“健康にいい”“低カロリーで栄養満点”と注目を集める豆類。その通り、豆類には、良質のたんぱく質やエネルギー源となる炭水化物はもちろん、現代人に不足しがちなビタミン類やミネラルが豊富に含まれています。そのうえ、美と健康維持に欠かせない食物繊維やポリフェノールもたっぷり。だからこそ、積極的に毎日の食事に取り入れたい食材なのですが、「水に浸して戻したり下茹でしたり、手間がかかる」と、敬遠している人も多いはず。今回は、手軽に豆類を取り入れられる3品を「そのやま」 店主 園山真希絵さんに教えていただきました。

五目豆

五目豆

大豆とさやいんげんに、数種の食材を合わせて煮るだけ。簡単なのに、一皿で野菜と豆がたっぷり摂れる、ヘルシーメニューです。具材は大豆よりも気持ち大きめにカット。大豆と根菜類のほどよい噛み応えが楽しめるうえ、噛むことで満腹感を早く得られる、というダイエットにも役立つ一品です。レシピでは、手軽に作れるよう水煮大豆を使っていますが、シェフのオススメは蒸し大豆。蒸すことで、適度な歯ごたえと豆本来の旨味を感じられます。炊き上がったら火からおろして冷ますと味がしみて、よりいっそう美味しくなります。たっぷりつくって常備菜にすれば、お弁当にも重宝しそう。

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和風ポテトサラダ

和風ポテトサラダ

大人から子どもまで、誰もが大好き♪ポテトサラダ! 身体のことを考えると、マヨネーズはあまり使いたくない、という人も多いでしょう。園山さんのレシピは、マヨネーズを使わず、梅干し・味噌・豆乳で味つけ。酸味、コク、まろやかさを兼ね備えたヘルシーなポテサラに仕上がります。最大のポイントは、じゃがいもを蒸すこと。蒸すと、ほっくりとした甘味が引き出されるだけでなく、水溶性ビタミンの流出を抑えることができます。また、必ず熱いうちにつぶすこと。冷めてからでは粘り気が出てしまい、ベタッとした仕上がりに。手軽な冷凍枝豆を加えて、彩りや食感も華やかに!

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豆腐入りハンバーグ

豆腐入りハンバーグ

「ダイエットをしていてもお肉は食べたい」「お肉は食べたいけど生活習慣病が気になる」という人にオススメなのが、このハンバーグ。なんと肉と同量の豆腐が入っているので、罪悪感も半減。たっぷりの豆腐を使っているからこそ2つのポイントには気をつけて。木綿豆腐はしっかりと水切りをすること。そして、タネを十分に捏ねて、肉と豆腐をつなぎ合わせること。捏ねが足りないと、焼いている間に割れてしまいます。しっかり捏ねてなめらかなタネにすることで、ジューシーでふっくらとしたハンバーグに仕上がります。タネに下味がついているので、そのままでも美味しい!

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身体想いの料理を提供する園山さんが提案するように、ただ美味しいだけでなく、身体によい食材を選んで、その食材の良さを余すことなく取り入れるための調理法を選んで、細胞レベルから美しく健康でありたいですね。

文:一杉さゆり
写真:平瀬夏彦

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