バナナ

バナナ

バナナには生食用と、甘くならない調理用のバナナがあります。スポーツ選手が競技前や途中で食べているのは、即効性と持続性を併せ持つエネルギー源で、タネがなく皮を剥くだけで食べやすい、持ち運びに便利、甘くておいしい等々、数々のメリットがあるためです。朝食や間食にも適しています。シュガースポット(茶色い斑点)はでんぷんが糖化した証し。ホクホクの食感とさっぱりした甘さが好みなら黄色いうちに、甘さを求めるならシュガースポットの出たものを選びましょう。2010年からは、東京の地下鉄駅内やスポーツジムなどに、バナナの自動販売機が設置されるようになりました。庫内温度を保存に最適な13℃に維持、傷がつかないようベルトコンベアで移動、2日おきにメンテナンスするなど、おいしい状態で販売する多くの工夫がなされています。

食材のトリビア情報

【マラソン用バナナとは!?】
フィリピン産の「ラカタンバナナ」は、小ぶりでずんぐりしているため携帯しやすく、さわやかな酸味はスポーツ時にぴったり。ミネラル類、クエン酸も多く含まれるのでアスリート向きといえます。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 通年
栄養素トピックス 栄養成分で特に多いのは、ぶどう糖や果糖、でんぷんなどの炭水化物ですので、効率のよいエネルギー源となります。また、ビタミンCも含まれています。エネルギーは、1本約130gあたり約110キロカロリーです。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)炭水化物、ビタミンC、エネルギー
選び方 房のつけ根がしっかりしているもの、全体がまんべんなく黄色になっているものが良質です。シュガースポット(茶色い斑点)が出たら食べ頃です。
保存 低温に弱いため冷蔵保存は避けましょう。風通しのよいところにつるして常温で保存します。皮をむき、ラップで包んで冷凍することも可能です。未成熟の青いバナナは、常温保存するか、りんごといっしょに袋に入れて追熟させましょう。
調理ポイント ケーキや蒸しパンなどの定番の洋菓子だけでなく、凍らせてシャーベットにしたり、皮ごとホイルで包んで蒸し焼きにするのもおすすめです。変色を防ぐには、切り口にレモン汁をかけておくとよいでしょう。
品種や種類 日本で長年親しまれている「キャベンディッシュ」は、なめらかでさっぱりとした食味で、日持ちも優れています。長さが10㎝にも満たない極小の品種「モンキーバナナ」、調理用として熱帯地域で常食されている「カルダバ」、フルーティーな芳香とクリーミーな食感が魅力の国産バナナ「島バナナ」などの品種があります。

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