チンゲンサイ(青梗菜)

チンゲンサイ(青梗菜)

原産地は中東ですが、中国に渡ってから栽培品種として改良されました。結球しない白菜の仲間で、中国野菜としては日本でもっともポピュラーな野菜です。70年代頃現在流通する品種が伝わり、日本でも栽培が始まりました。寒暖差に強く生育が早いことから日本でも盛んに栽培されています。肉厚な軸の部分はシャキシャキとした歯ざわりと、ほのかに甘味のある淡白な味わいで、煮崩れしないのが特徴です。洋風料理にも合います。チンゲンサイは漢字で「青梗菜」と書きますが、これは梗(軸・茎)が青い菜という意味があります。日本に伝わった際に、軸の青いものと白いものの2種類があり、それぞれ「青茎(青軸)パクチョイ」、「白茎(白軸)パクチョイ」などとよんでいました。しかし表記名をはっきりさせようということになり、軸の青いものは「チンゲンサイ(青梗菜)」、白いものは「パクチョイ」に統一されました。

食材のトリビア情報

【チンゲンサイは読み間違いだった!?】
チンゲンサイを漢字で書くと「青梗菜」となります。「梗」には軸や茎という意味があり青い菜という意味で「青梗菜」とされています。しかしこの「梗」の字は「コウ」や「キョウ」と発音します。青梗菜のピンイン(中国式ローマ字)「qīnggěngcàiチンコンツァ」)の「梗gěng」をゲンと読み間違えたのではないかとも言われています。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 9月~1月
栄養素トピックス 葉酸やビタミンCが含まれているので、妊娠を希望している方、妊娠中の方におすすめの食材です。中でもビタミンKは多く含まれています。脂溶性ビタミンなので油と一緒に調理して摂取するのがおすすめです。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)葉酸、ビタミンC、ビタミンK
選び方 葉は鮮やかな緑で、みずみずしくツヤのあるものが良質です。茎の下部にはハリがあり、肉厚でツヤのよいものを選びましょう。
保存 水の張ったボウルに根元部分をつけ、ザルにあげて水気をよく拭き取ります。ペーパータオルに包んで保存袋に入れ口を軽く閉じ、冷蔵庫に立てて保存します。さっと茹でてラップに小分けにして冷凍庫で保存もできます。
調理ポイント 茎の根元には土や汚れが残っていることが多いので薄くそぎ落とし、しっかり洗いましょう。油との相性がよく、強火でさっと炒めるのがおすすめです。アクは少なく下茹での必要はありません。茹でるときは根本から先に茹でましょう。
品種や種類 一般的なチンゲンサイは「青美」や「冬賞味」などの品種があります。他にも、手のひらにのるほどの小さい「ミニチンゲンサイ」は、そのままの形を活かして茹でたり炒め物に向きます。芽が出る春にだけ出回り、茎はやわらかく甘味があるチンゲンサイの花芽の「チンゲンサイの菜の花」は、さっと茹でたり炒め物に向きます。

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