カリフラワー

カリフラワー

地中海東部沿岸原産で、キャベツの仲間です。ブロッコリーの突然変異によって生まれました。日本では明治時代初めに導入されましたが、市場にでまわるようになったのは戦後になってからです。当時は食生活の洋風化にともなってブロッコリーよりカリフラワーのほうが広く普及していました。セロリ、アスパラガスとともに「洋菜の三白」と言われたそうです。ところが約10年でブロッコリーの栄養面が注目され現在では逆転しています。最近では、小人数家族が消費しやすいようにアクの少ない小ぶりなカリフラワーが開発されたり、カラフルな品種が登場したりとカリフラワーの復活が期待されています。カリフラワーはつぼみの集まりを食べる花野菜で、食用の部分は花蕾(からい)といいます。カリフラワーという名前には「きゃべつの花」の意があります。

食材のトリビア情報

【クレーム・デュ・バリーとは?】
クレーム・デュ・バリーとは、カリフラワーのポタージュのことです。この名前にはある人物が関係しています。フランスのルイ15世はカリフラワーが好きだったようです。そのルイ15世の公妾であったデュ・バリー夫人から名前をとってつけられたのがクレーム・デュ・バリーというわけです。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 11月~3月
栄養素トピックス ブロッコリーに比べ含まれている栄養は少ないですが、葉酸とビタミンCは多く含まれています。妊娠を考えている方や妊娠中の方にもおすすめです。葉酸とビタミンCは水溶性ビタミンであるため、スープなどにして食べるもおすすめです。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)葉酸、ビタミンC
選び方 つぼみが密集し締まっているもの、外側の葉がしおれていないもの、ずっしり重みのあるもの、株の切り口がみずみずしいものがよいです。茶色く変色したり、斑点が出ているものは鮮度が落ちているので注意しましょう。
保存 ペーパータオルでつぼみ部分を覆うようにしっかり包んで、ラップで覆います。さらに保存袋に入れて冷蔵庫で立てて保存します。小房に分けてさっと茹で、冷めたら保存袋に入れ冷凍庫で保存もできます。
調理ポイント 茎やつぼみの部分に残留農薬が残っていることがあるので、小房に分けて塩水の中につけ、ふり洗いしましょう。茹でるときは、塩だけで茹でると変色するので、酢または小麦粉を加えて茹でると表面に膜ができるため変色が抑えられます。新鮮なものであれば、生食できるのでよく洗ってサラダにもおすすめです。
品種や種類 一般的な白いカリフラワーの他にも、様々な種類があります。つぼみの色が紫色の「バイオレットクイーン」は、茹でると緑色になりますが、ドレッシングやピクルスなどの酸と反応すると鮮やかな赤紫色になります。つぼみの色がオレンジ色で茹でるとさらに鮮やかな色になる「オレンジブーケ」は、サラダやポタージュスープに向いています。イタリア伝統品種で黄緑色のゴツゴツした見た目が特徴で、ホクホクした食感の中に甘味とうま味がつまった「ロマネスコ」は、シチューなどの煮込み料理やピクルスに向いています。

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