セロリ

セロリ

ヨーロッパ、西アジア、インドなどが原産で、紀元前から薬用、におい消しなどに利用されていました。16世紀末に、加藤清正が朝鮮出兵の際に日本に持ち帰ったと言われ、その後西洋種などが導入されましたが一般的に普及したのは昭和50年頃からになります。セロリの特徴である独特の香りはアピインという精油成分で、ゆったり落ち着きたい気分のときに役立ちます。(※1)アピイン以外にも、なんと40種類にもおよぶ香り成分が入っており、日本で栽培が始まった時はこの独特の香りが好まれていませんでした。しかし戦後の食生活の洋風化に伴い、次第に普及していきました。セロリは茎だけでなく葉にも多くの栄養があるので捨てずに活用しましょう。

(※1)からだにおいしい野菜の便利帳

食材のトリビア情報

【セロリの入浴剤】
セロリの葉は入浴剤に向いています。湯冷めしにくくなるとともに、安らぎや落ち着きたいときにおすすめです。また健康や肌の状態を気にしている方にもおすすめ。セロリの葉を刻んでネットに入れるだけで入浴剤の完成です。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 11月~5月
栄養素トピックス 低カロリーでシャキシャキとした食感が特徴です。よく噛むことで、満腹感を感じやすくなり減量を意識している方も安心して食べることができます。繊維の塊のような印象を受けますが、90%以上は水分で食物繊維はそれほど多くはありません。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)エネルギー食物繊維水分
選び方 葉がイキイキとしていて、緑色が鮮やかでハリがあるものを選びましょう。葉柄が肉厚のものが良質で、白いものは甘みがあり、緑色のものは香りが強いです。茎は白くひび割れがないものを選びましょう。
保存 葉と茎に分けて保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。保存期間は2~3日です。葉がしんなりしてきたら根本を冷水につけるとシャキッとします。
調理ポイント 茎のスジが歯ざわりを悪くするので、包丁で丁寧に取り除きましょう。根元から浅く包丁を入れ、葉の方に向かって包丁を引くとよいです。茎はサラダなどの生食や、炒め物、煮込み料理、ピクルスなど漬け物にも向きます。葉の部分は香りや歯ざわりを活かして、生でサラダや和え物にするほか、煮込み料理の香味野菜としても使えます。
品種や種類 「コーネルセロリ」は1番多く出回っており、大株のものが多く1本ずつバラ売りされることが多いです。「ホワイトセロリ」は水耕栽培で育てられ、香りが弱く、筋もないのでサラダなど生食に向きます。「グリーンセロリ」は葉も茎も緑色で、みずみずしく香りが強いです。「ミニセロリ」は早生種でスープやサラダの彩りに使われます。

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