エリンギ

エリンギ

弾力があってコリコリとした食感が特徴のきのこ「エリンギ」。ヨーロッパでは古くから食用とされていましたが、日本での歴史はまだ浅く、1990年代に入ってから人工栽培されたのがはじまりと言われています。扱いやすく食感や味がよいことから人気が高まり、今ではしめじやまいたけと並んで定番のきのこのひとつです。日本では白い軸の部分の食感が好まれ、暗室栽培により軸を長くしたエリンギが出回っていますが、自生しているエリンギはカサが大きく、軸はそれほど太く長くありません。そのため、イタリアやフランスでは主にカサの部分を食べています。他のきのこと比べて食物繊維の多いエリンギは、切り方によって食感が変わるのも特徴のひとつ。また、手で裂くと味が染み込みやすくなります。

食材のトリビア情報

【エリンギの別名】
エリンギはくせがなくて食べやすく、独特の食感が魅力のひとつ。食感がアワビに似ていることから、「白あわびたけ」と呼ばれることもあります。輪切りにするとアワビのような食感を楽しむことができます。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 通年
栄養素トピックス 他のきのこに比べて食物繊維が多いのが特徴です。噛み応えがあり満腹感を得やすくなるため、減量中の人にもおすすめの食材です。また、カリウムやビタミンB2も含まれています。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)食物繊維、カリウム、ビタミンB₂
選び方 軸が白く、固くて弾力があるものが良質です。また、カサが薄茶色で開きすぎていないものが美味しいとされています。カサの裏側が変色しているものは古いので、避けましょう。
保存 保存袋に入れて野菜室で保存します。冷凍する場合は、食べやすい大きさに切って密閉容器に入れ、冷凍庫で保存しましょう。
調理ポイント 水でぬらすと香りが飛んでしまうため、汚れは乾いた布巾でふき取る程度にしましょう。
炒めると水分が飛ぶため、歯ごたえがアップします。旨みが凝縮され、風味も香ばしくなります。輪切りにするといつもと違う食感を楽しめます。また、汁物、鍋物や揚げ物にも向いています。太いので手で裂いて焼いてもよいでしょう。
品種や種類 エリンギと同じくヒラタケ属で形状が似ているものに、「あぎたけ」や「バイリング」があります。「あぎたけ」は少しやわらかめの食感と強い旨みが特徴で、焼き物やシチューに向いています。煮物にも向いていますが、味が染みやすいので薄味がよいでしょう。「バイリング」は食感が高級貝のアワビに似ていると言われています。香りが強く、バターやオリーブオイルとの相性がよく焼き物に向いています。肉厚なので揚げ物もおすすめです。

おすすめレシピ