生クリーム

生クリーム

生クリームは生乳を遠心分離器にかけ、脂肪分とそれ以外のものに分けたときの脂肪分のこと。生クリームと表示できるのは、乳脂肪分18%以上のものと乳等省令で定められています。少量でも料理にまろやかなコクと風味をプラスできる生クリームは、乳脂肪の割合によって、コーヒー用、ホイップ用にわかれています。また、乳脂肪に添加物や植物性脂肪などが加えられたものは、乳脂肪に添加物を加えた「純乳脂肪タイプ」、乳脂肪の一部を植物性脂肪で置換した「コンパウンドタイプ」、乳脂肪が含まれず脂肪分に植物性脂肪のみを使用した「植物性脂肪タイプ」にわけられます。生クリームから作られる製品には、バターやアイスクリーム、生クリームを乳酸発酵させたサワークリームなどがあります。

食材のトリビア情報

【生クリームとホイップクリームの違いとは!?】
スーパーなどで販売されている「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いは「原料」。乳脂肪のみを原料とした乳脂肪分18%以上ものを「生クリーム」、乳脂肪に添加物や植物性脂肪などが加えられたものを「ホイップクリーム」と一般的に呼んでいます。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 通年
栄養素トピックス 全体の約45%を脂質が占め、少量でも料理にまろやかなコクと風味をプラスすることができます。(※1)また、植物性脂肪タイプは、乳脂肪のみを原料とした生クリームに比べ、たんぱく質が3倍程度多いという特徴があります。(※2)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂質
(※2)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
クリーム/乳脂肪
ホイップクリーム/植物性脂肪
たんぱく質平均比較
選び方 賞味期限ができるだけ先のものを選びましょう。また、乳脂肪分をチェックし、作る料理によって扱いやすいものを選ぶとよいでしょう。
保存 未開封のものは冷蔵庫で保存します。開封後はしっかりと封をして冷蔵庫で保存し、なるべく早く使い切りましょう。ホイップしたものは冷凍庫で保存が可能です。
調理ポイント 冷蔵庫で冷やした生クリームを7度以下の状態で泡立てると、上手にホイップできます。 温度が高すぎたり撹拌しすぎると、脂肪分と水分が分離し風味が損なわれます。加熱する料理では、仕上げに加え、風味を活かすようにしましょう。冷凍したホイップは、そのままコーヒーに入れたり、スープに落としてコク出しに使うのもおすすめです。
品種や種類 生クリームは乳脂肪の割合によって、18~30%はコーヒー用、30~78%はホイップ用というように、用途によって分類されています。前者は脂肪分が低く熱や酸にも強いので、コーヒーや紅茶に利用されます。後者は濃厚で脂肪分が高いので、ケーキや製菓用に。泡立てずにシチューなどの料理用に使うと、まろやかな味とコクがでます。

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