レモン

レモン

薬味や風味づけに利用する”香酸柑橘”の代表格であるレモン。インド北東部のヒマラヤが原産地で、明治時代に日本に渡来しました。以前は輸入品がほとんどでしたが、最近では国産品も増えています。国内生産量は広島がトップで50%以上、次いで、愛媛となっています。(※1)旬は秋~冬。酸味と芳香が強く、飲料や料理、ケーキの香りづけなどに多用されています。レモンの香りにはリラックス効果があるという報告も。香り成分は皮に多く含まれています。輸入レモンなどは残留農薬の心配があるため、よく洗ってから使うとよいでしょう。抗酸柑橘にはレモンの他に、ゆず、すだち、かぼす等があります。皮の汚れが気になる場合は、熱湯に30秒程度漬けると表面の汚れが浮き出て簡単に落とせます。

(※1)農林水産省平成23年特産果樹生産動態等調査

食材のトリビア情報

【シンクみがきに!】
レモンの酸味のもととなるクエン酸には、水あか汚れを落とす効果があり、レモンの皮でシンクをこすればピカピカになります。天然素材のクリーナーとして活用できます。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 9月~1月
栄養素トピックス ビタミンCを豊富に含みます。(※1)ビタミンCは熱に弱いですが、レモンは生食できるのでしっかり吸収することができます。美容と健康に気を遣う方にはおすすめの食材です。

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)ビタミンC
選び方 果皮にむらがなく、ハリ・ツヤがあるもの、さわった感じがしっかりしているものが美味しいとされています。重みがあるものは果汁が多い証拠です。
保存 丸のままなら、風通しのよい冷暗所で保存します。カットしたものはラップでぴったりと包み、野菜室で保存します。大量にあり使いきれない場合は、絞った果汁を製氷皿に入れて小分け冷凍するとよいでしょう。
調理ポイント 横からななめにナイフを入れて半分に切り、その切り口の中心から、斜めに4~5等分のくし型に切ると、しぼりやすいくし形切りになります。
レモンの皮に残留農薬の心配があるので、流水でしっかりこすり洗いするとよいでしょう。
品種や種類 以前は輸入品がほとんどでしたが、近年では国産品も増えています。代表的な品種は「リスボン」。他に、酸味がややまろやかでほのかに甘みを含む「マイヤーレモン」や、料理の香りづけに最適な「小笠原レモン」などがあります。

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