れんこん(蓮根)

れんこん(蓮根)

奈良時代に仏教とともに中国から渡来し、各地に伝播したと考えられています。現在市場に出回っているものは明治以降に入ってきた中国種です。蓮の地下茎がれんこんです。「ハス」という呼び方は、花が咲き終わった後の花托が蜂の巣に似ていることから「蜂巣(ハチス)」と呼ばれ、略されて「ハス」になったそうです。ハスはスイレン科の多年生水草で、その地下茎は泥沼に埋まっているため、収穫作業は寒い時期の重労働になります。仏教では泥の中に根をはり、美しい花を咲かせるハスは、俗世を超えた極楽浄土の象徴として位置づけられています。中国ではハスは不老食とされており、蓮の地下茎(れんこん)以外にもハスの実を大切にしたり、ハスの葉で肉や魚、米を包んで蒸すなど料理に愛用されています。

食材のトリビア情報

【れんこんの穴の数はどれも同じ?】
れんこんの断面を見比べてみると不思議な発見があります。大きさや成長具合にもよりますが、中央に1個、まわりに9個穴があるものが多いです。泥の中に埋まっているれんこんは空気に触れることができないため、この穴が空気の通り道となっています。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 11月~3月
栄養素トピックス カリウムも含まれていますが、特にビタミンCは多く含まれています。(※1)切るとすぐ変色しますがその原因の1つがタンニンです。また、ねばりの成分ムチンも含まれているため、胃がムカムカするときにおすすめです。(※2)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)カリウム、ビタミンC
(※2)からだにおいしい野菜の便利帳
選び方 色ムラや傷がなくふっくらと厚みと重みがあり、切り口は茶色く変色しておらず、白くみずみずしいものがよいでしょう。穴の中が黒くなっているものは古いです。節と節の間が長く、太くてきれいな円柱形のものを選びましょう。
保存 丸ごと新聞紙に包み保存袋に入れると、冷蔵庫で4~5日保存できます。冷凍する場合は皮をむき、輪切りや半月切り、乱切りなどにして軽く茹で、保存袋に入れて冷凍庫で保存します。自然解凍か、凍ったままでも調理できます。
調理ポイント れんこんのかたい繊維をどう切るかで食感が大きく変わります。シャキシャキに仕上げたい場合は輪切り(横切り)、ホクホクに仕上げたい場合は乱切りがおすすめです。ただし酢水に浸けたれんこんは加熱してホクホクにならないので、酢水には浸けないでおきましょう。
品種や種類 現在流通している中国種には、ふっくら丸い「金澄」や「だるま」、徳島県や愛知県で栽培されている細長い「備中種」、石川県や山口県で栽培されている「支那白花」、茨城県特産の「加賀れんこん」、山口県特産の「岩国れんこん」などがあります。また、生産量が少なくあまり流通していませんが、在来種としては「天王」などがあり、中国種に比べて肉質が粘質でやわらかく味が良いとされています。

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