まいたけ(舞茸)

まいたけ(舞茸)

まいたけは、主に東北地方の栗の木などの根元に生えるきのこで、香り高く食感が良いことから人気があります。珊瑚のようにいくつものカサが折り重なる形状で、中には20~30kgの大きさに育つものもあります。昔から貴重なきのこと言い伝えられ、見つけた人が舞い上がって喜ぶので「まいたけ(舞茸)」と名付けられたという説や、形が蝶が舞う姿に似ているところから名付けられたという説があります。1970年代から人口栽培がはじまり身近な食材になってきました。また、まいたけは乾燥ものも市販されています。乾燥すると旨みが凝縮されるので、生より香りがよく、出汁がよく出るのが特徴です。

食材のトリビア情報

【まいたけ献上の褒美は銀!?】
昔から独特の風味と体に良いことから珍重され、江戸時代にはまいたけを大名に献上すると、同じ重さの銀を褒美にもらえたという話があるほど希少価値が高かったようです。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 10月~11月
栄養素トピックス ビタミンDを豊富に含みます。カルシウムの多い小松菜や乳製品と一緒に食べるとよいでしょう。またビタミンB?、ビタミンB?も含まれているため、毎日の健康維持のために積極的にとるとよいでしょう。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)ビタミンD、ビタミンB?、ビタミンB?
選び方 軸の断面が真っ白のものは良質です。カサの茶色が濃く、肉厚で、密集しているものが美味しいとされています。
保存 水けがある場合はふき取り、くずれないように密閉容器に入れ、野菜室で保存します。冷凍する場合は、石づきを取り除き保存袋に入れて保存しましょう。
調理ポイント 香りや歯ごたえを損なわないよう、加熱のしすぎに注意しましょう。まいたけのサクサクした食感を楽しむなら天ぷらがおすすめです。高温の油でさっと揚げましょう。
煮るときは煮汁などに色がつきやすいので、さっと湯通ししてから使うと澄んだ色に仕上げることができます。また、香りが強いので、他の食材と調理する場合は他の食材の風味を考えながら使う量を調整しましょう。
カルシウムを含むチーズなどの乳製品とあわせるのもおすすめです。
品種や種類 一般に流通しているまいたけは人工栽培されたもの。流通量は少ないですが、「白まいたけ」という品種もあります。栄養価は変わりませんが、煮汁が黒くならず、料理の仕上がりがきれいになるという特徴があります。

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