納豆

納豆

納豆は蒸した大豆を納豆菌で発酵させたもの。呼び名は、大豆を藁苞(わらづと)で包んでつくられていたので、藁苞に「納めた豆」からきていると言われています。納豆は、水をたっぷり吸った大豆を納豆菌で発酵させてつくるため、大豆の栄養成分であるたんぱく質やイソフラボンなどがそのまま含まれています。納豆の種類は大まかに2種類に分けられます。ひとつは、ネバネバと糸を引く「糸引き納豆」。もうひとつは、糸を引かず塩分が多い「塩辛納豆」です。最初に塩辛納豆が中国から伝わり、その後日本独自の糸引き納豆が誕生したと言われています。塩辛納豆は、炒め物や和え物などの調味料として使ったり、湯豆腐や冷ややっこの薬味として使うのもおすすめです。

食材のトリビア情報

【納豆の”ビオチン”と生卵の食べ合わせ】
納豆に含まれるビオチンという水溶性ビタミンは、健全な皮膚や粘膜の維持に役立ちます。しかしこのビオチンは、生卵の白身に含まれる「アビジン」という糖たんぱく質と一緒に摂ると吸収が妨げられてしまいます。納豆には卵黄を組み合わせるのが賢い食べ方のようです。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 通年
栄養素トピックス たんぱく質が豊富で、成分の約16%(※1)を占めます。たんぱく質は、筋肉や内臓、爪、髪などを構成する栄養素ですので、老若男女問わずおすすめです。また、ビタミンKやビタミンB₂、食物繊維(※2)も含まれています。

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)たんぱく質、ビタミンK、ビタミンB₂、食物繊維
選び方 賞味期限ができるだけ先のものを選びましょう。食物繊維をしっかり摂りたい場合は、「ひきわり納豆」より「丸大豆納豆」を選ぶとよいでしょう。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)食物繊維比較
保存 必ず冷蔵庫で保存します。冷凍する場合は、パックごと冷凍庫で保存し、冷蔵庫で自然解凍してから食べるとよいでしょう。
調理ポイント 食べる前によくかき混ぜて粘りを出しましょう。混ぜるほど、粘り成分が空気を含むため、舌ざわりがまろやかになります。また、ねぎやしそ、みょうが、しょうがなどの薬味を加えると栄養バランスがよりよくなります。
品種や種類 丸大豆を粒のまま使った通常の糸引き納豆「丸大豆納豆」、カットした大豆を発酵させてつくる「ひきわり納豆」などが一般的です。ひきわり納豆は、適度にやわらかく粒が細かいため、お寿司の納豆巻きによく使われます。

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