パイナップル

パイナップル

トロピカルフルーツのひとつ、パイナップル。以前は缶詰品が主流でしたが、近年は生果が多く出回っています。酸味のある甘さが人気で、生食のほか、ジュース、ケーキ、サラダ、ドライフルーツで親しまれています。日本で販売されているものの多くが輸入品で、国内産は夏頃に出回ります。パイナップルは千年以上前からブラジル南部、アルゼンチン北部、パラグアイにかけた地域で栽培されていました。その後、コロンブスの第2次探検隊が西インド諸島でパイナップルを発見。大航海時代の波に乗り、16世紀にはスペイン、アフリカ、アジア、フィリピンなどにも渡来しました。日本には江戸時代末期にオランダ船によって運ばれ、本格的に栽培が始まったのは1930年頃だと言われています。

食材のトリビア情報

【こうじ漬けにパイナップル!?】
パイナップルの厚い皮や太い芯は、適当な大きさに切って、こうじ漬けの”漬け床”に入れるとよいでしょう。酵素が働き、漬け込んだ野菜がよりおいしくなると言われています。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 7月~9月
栄養素トピックス 水分が約85%を占めます。美容や健康を気にする女性が特に積極的にとりたい栄養素であるビタミンCも含まれています。エネルギーは、1/6個約240gあたり約120キロカロリーです。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分、ビタミンC、エネルギー
選び方 葉が長すぎず色が濃いもの、おしりがつぶれていないものが良質です。また、全体が黄色くなり、強烈な甘い香りがしてくると食べごろです。
保存 丸ごとなら風通しのよい場所で常温保存します。食べるときは2時間程前に冷蔵庫に入れて冷やすとよいでしょう。カットしたものは、ラップで包み野菜室で保存しましょう。小さく切り分けてラップで包み、冷凍庫で保存することも可能です。
調理ポイント 舌触りを邪魔するトゲは、よく見るとらせん状に生えており、それに沿って切り込みを入れていくと、きれいに除くことができます。最後に縦割りにして芯を切り落としましょう。また、たんぱく質分解酵素を持つため、肉料理に加えると、肉をやわらかく仕上げることができます。酵素は熱に弱いため、生のものを使用し加熱時間はできるだけ短く、60℃以上の加熱はしないようにしましょう。
品種や種類 沖縄で生産される「ピーチパイン」は、その名のとおり桃のような芳香がします。また、台湾で生産される「ボゴール」は、”スナックパイン”とも呼ばれ、手で皮ごとちぎって食べられる小型品種です。通常のものより、酸味が少なく食べやすいとされています。

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