かぼちゃ(南瓜)
かぼちゃは見かけによらずきゅうりなどと同じウリ科の植物です。かぼちゃは「日本かぼちゃ」、「西洋かぼちゃ」、「ペポかぼちゃ」の3つのタイプに分かれます。戦後の食生活の洋風化や人々の嗜好の変化から、現在出回っているもののほとんどは西洋かぼちゃです。かぼちゃは中南米原産で、コロンブスのアメリカ大陸発見の際にじゃがいもなどと一緒にヨーロッパに持ち帰られ、世界中に広がりました。日本かぼちゃは16世紀にポルトガル船によって九州にもたらされたのが始まりです。南方から伝わった瓜なので「南京(なんきん)」とも、中国の「南京」に由来するとも言われています。また、カンボジア産なので「かぼちゃ」、カンボジアをポルトガル語でアボレイラということからなまって「ボウズラ」など各地で様々な呼び名があります。
食材のトリビア情報
- 【かぼちゃのワタはすいかの実と同じ】
- かぼちゃを調理する際は、ワタをきれいに除いてから使う事が多いですが、このワタは胎座(たいざ)というもので、よく見ると1つの種から1本の細い糸のようなものが出て、果肉とつながっている様子がわかります。同じウリ科のすいかではこの胎座部分をおいしいと食べています。
知っておきたい基礎知識
旬な時期 | 5月~9月 |
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栄養素トピックス | 葉酸とビタミンCが含まれています。(※1)かぼちゃのビタミンCはデンプンと結合しているため壊れにくく熱に強いため効率的に摂取することができます。 かぼちゃのオレンジ色はβーカロテンの色で、ビタミンCとともに健康の維持に働きます。かぼちゃの皮は果肉の部分以上に栄養価が高いので皮ごと食べるようにしましょう。(※2) (※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)葉酸、ビタミンC (※2)からだによく効く食材&食べあわせ手帖βーカロテン、ビタミンC |
選び方 | ヘタは黄色く枯れてまわりがくぼんでいるものが完熟しています。皮は縦に溝が入っているものがよく熟れて食べ頃です。切ってあるものは、オレンジ色が濃くワタが乾いていないものを選びましょう。 |
保存 | 切っていなければ、長期間栄養素を損なわずに保存できます。切っている場合は傷みやすいタネとワタの部分をくり抜き、ラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。 |
調理ポイント | 油との相性が良いため、炒め物や揚げ物にするとよいでしょう。ワタは汁物の具に、タネは軽く炒って殻を割った中身を食べることができます。かぼちゃの皮はかたく切りにくいですが、ヘタと裏側を切り落とし、安定を良くして切り込みを入れながら切ると切りやすくなります。また、皮を所々むくと切りやすくなります。 |
品種や種類 | 「黒皮栗」はえびすかぼちゃともいわれる代表的な西洋種です。果肉は粉質系で甘みがあります。小型の「坊ちゃん」、飛騨高山の丹生川地域特産の「宿儺」、日本かぼちゃの代表種「黒皮かぼちゃ」、ひょうたんのような形の「バターナッツ」は皮ごとポタージュスープに、ミニかぼちゃの「プッチィーニ」は形を活かして肉詰めなど、「コリンキー」は生食できるのでサラダもおすすめです。 |
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