ほたて貝

ほたて貝

ほたて貝は、やわらかく肉厚の貝柱が人気の貝です。生でも加熱しても美味しく、殻つき、むき身、冷凍品、乾物などが出回ります。乾物はだしがとれるので、スープなどによく用いられます。昭和40~50年あたりまでは非常に高い貝でしたが、養殖されるようになり、価格が暴落してしまいました。”今これほど美味しくて安い貝はない”というほど、値段と味のバランスからみても非常にお買い得な食材です。また、養殖ものの味も天然ものと大差はありません。養殖もの、天然もの、活けもの、加工ものなど、市場には常時あり入荷量も多いのが特徴です。貝殻が5㎝前後の小さいものは「ベビーホタテ」と呼ばれ、アサリより安く、味噌汁などにしてもとても美味しいです。

食材のトリビア情報

【ほたては逃げ足が速い!? 】
ほたては動きが活発な二枚貝。貝柱が発達しているため、ヒトデに襲われるなど危険な時には貝柱の力で貝殻を開閉させ、すばやく移動します。1回の移動で、1~2メートルも移動するのだとか。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 10月~12月
栄養素トピックス ビタミンB12、鉄、葉酸が豊富に含まれています。毎日の健康維持のために必要で、特に女性にはおすすめの栄養素です。また亜鉛も含まれています。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)ビタミンB12、鉄、葉酸、亜鉛
選び方 貝柱が締まっていて、身に透明感があるものが良質です。口が少し開いていて、触れると閉じるものは鮮度がよいとされています。
保存 殻つきはぬらした新聞紙で包み、冷蔵庫で保存します。むき身はラップで包んで冷蔵庫で保存するか、茹でて冷凍庫で保存できます。
調理ポイント 加熱しすぎると、旨みのもととなるアミノ酸をはじめとした栄養成分が、水分とともに流れ出てしまいます。短時間で焼くようにしましょう。また、貝柱を刺身にする場合は、繊維に沿って縦に切ると、プリッとした歯ごたえが楽しめます。生食用のボイルほたては、サラダなどそのまま利用します。加熱用のボイルほたてはカレーやシチュー、鍋やバター焼きなどがおすすめです。
品種や種類 スーパーなどで見かけるほたてには、貝付きの生ほたて、茹でてから入荷する「ボイルほたて」、小さい「ベビーほたて」などがあります。大きさで味にあまり違いはないとされています。
また、ほたて貝の仲間に、檜扇貝(ひおうぎがい)があります。オレンジ、黄、紫など、色とりどりで美しいのが特徴。値段はほたてなどよりも割高です。

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