しめじ(占地)

しめじ(占地)

近年の健康志向の高まりから、注目を集めているきのこ。特にしめじは、数あるきのこのなかでも味の良さに定評があります。手頃な値段で使い勝手もよいため、食卓に並ぶ機会も多く、幅広い料理に利用されています。旨みはグルタミン酸によるもの。旨みが強いため、シンプルな味付けはもちろん、オイスターソース、エスニック調味料のナンプラーなど、幅広く楽しむことができます。 「ぶなしめじ」は他のきのこと同様、主にブナの木の倒木等に発生することが元々の名前の由来です。「しめじ」とは赤松林やコナラの木の根元に群がって生え、地面を占領してしまうので「占地」(しめじ)、あるいは「湿地」(しめじ)とも書き、湿った所から出る茸(タケ)ということで、シメイズ(湿出)がなまってシメジになったという説もあります。

食材のトリビア情報

【しめじに付く白い粉の正体とは?】
時々しめじに付いている白い粉のようなものは、「気中菌糸」といって、しめじの一部ですので、食べてもまったく問題ありません。気になる場合は、調理の前にさっと軽く洗い流すとよいでしょう。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 9月~11月
栄養素トピックス ビタミンDを豊富に含みます。カルシウムの多い小松菜や乳製品と一緒に食べるとよいでしょう。炒めものにすると、脂溶性ビタミンであるビタミンDを効率よく摂取することができます。また食物繊維も含まれているため、美容と健康に興味のある女性にはおすすめの食材です。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)ビタミンD、食物繊維
選び方 軸が太くて短く、白いものが良質です。カサの色が濃く、密集しているものが美味しいとされています。
保存 水けをふき取り、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。冷凍するなら石づきを取り、調理する際はそのまま使いましょう。
調理ポイント 水洗いすると風味が落ちるので、汚れが気になる場合だけさっと洗う程度で大丈夫です。ごはんに混ぜて炊けば、加熱によって旨みが増し、溶け出た栄養成分も摂取できます。
炒める場合は水分とともに旨みが流れ出ないよう、強火で手早く炒めましょう。
品種や種類 しめじには様々な種類がありますが、家庭で最もよく食べられているものは「ぶなしめじ」。”香りまつたけ、味しめじ”という有名な句は「ぶなしめじ」ではなく高級種である「ほんしめじ」を指しています。「ぶなしめじ」は、一年中ほぼ同じ価格で販売され、くせのない味と食感の良さが特徴です。「はたけしめじ」はぶなしめじを大きくしたような形で、苦味やくせがなく炒め物、煮物、天ぷら、炊き込みご飯に向きます。「本しめじ」は全体の長さは5~13㎝と大きく旨味成分が豊富で歯ごたえもあります。網焼き、煮物、和え物、炊き込みご飯に向いています。

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