豆乳

豆乳

豆乳は大豆に水を加え、すりつぶして液状にし、これをろ過して加熱したものです。大豆の栄養素を引き継ぎ、良質な植物性のたんぱく質源となります。豆乳には、無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料などの種類があり、豆乳に砂糖や油脂などを加え味を調えた「調製豆乳」が最もポピュラーなものとされてきましたが、近年では、飲みやすい果汁入りの「豆乳飲料」の生産量が増えています。フルーツテイスト、和テイストなど、バリエーションも豊富です。無調整豆乳は、鍋やスープなどの料理に使うのもおすすめです。また、同じ大豆製品である「ゆば」は、豆乳のたんぱく質が加熱によって凝固したものです。鎌倉時代に、中国から日本に製法が伝わったと言われています。ゆばは、揚げ物や煮物、汁物など幅広い食べ方を楽しむことができます。

食材のトリビア情報

【古くて新しい「豆乳」】
豆乳の歴史は古く、豆腐を作る際の副産物としてごく一部の人たちから愛されてきました。独自の青臭い味が受け入れられずなかなか一般的にはなりませんでしたが、味の改良研究が進み、商品としての「豆乳」が開発されたことで、広く飲用されるようになったのです。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 通年
栄養素トピックス 水分が全体の約90%を占めます。栄養成分の中では、たんぱく質が約3%と他の栄養素より多くなっています。また、ビタミンEを豊富に含むため、美容と健康を気にする女性には嬉しい食材です。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分、たんぱく質、ビタミンE
選び方 無調整豆乳よりも、調製豆乳や豆乳飲料の方が飲みやすいですが、料理に使う場合やカロリーが気になる人は、無調整のものを選びましょう。
保存 無調整豆乳や調製豆乳のほか、果汁などを加えた豆乳飲料がありますが、いずれも冷蔵庫で保存します。冷凍をすると分離したり、風味が落ちるためおすすめできません。
調理ポイント 果物とあわせてジュースやスムージーにするのがおすすめです。鍋物やグラタン、カレー、スープなどの料理にもよくあいます。豆乳は沸騰すると分離し てしまうので、沸騰させないよう、火加減に注意しましょう。
腹持ちがよいので、食事の前に飲むと食べ過ぎを防止することができると言われています。
品種や種類 豆乳は、「豆乳」(大豆固形分8%以上)、「調製豆乳」(大豆固形分6%以上)、「豆乳飲料」(果汁入りで大豆固形分2%以上、そのほかで4%以上)の3つにわかれます。豆乳に砂糖や油脂などを加え、味を調えた「調製豆乳」が最もポピュラーなものです。

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