ズッキーニ

ズッキーニ

きゅうりやなすのようにも見えますが、実はペポかぼちゃの仲間です。完熟してから食べるかぼちゃと違い、開花後5~7日の未熟果を食べます。未熟果なので種はありません。味はほのかな甘味はありますが淡泊でさまざまな料理に向いています。中はしっとりしていて、みずみずしいものがおいしいです。アメリカ南部やメキシコが原産ですが、現在の細長い形は、19世紀後半にイタリアで品種改良されたものです。イタリアやフランスなどヨーロッパでの人気があり、フライや煮込み料理などに使われています。日本でも80年代のイタリア料理が定着した頃から栽培が始まり、年々人気が高まっています。

食材のトリビア情報

【ゆかいなズッキーニの仲間たち】
ズッキーニの品種の中には、UFOを連想させる形のアラジンという品種があります。また金糸瓜ともよばれる、そうめんかぼちゃもペポカボチャで、ゆでると果肉の繊維がほぐれて糸のようになります。英語でもスパゲッティ・スカッシュ(スパゲッティ瓜)とよばれるほど。ズッキーニの属するペポカボチャには愉快な仲間が沢山います。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 6月~8月
栄養素トピックス かぼちゃの仲間ですが緑黄色野菜には入らず、栄養的にはかぼちゃよりきゅうりに近いと言えます。(※1)βーカロテン量はきゅうりとほぼ同じで、水分が多く炭水化物が少ないので、低エネルギーであるという点も、かぼちゃよりきゅうりに近いと言えます。(※2)

(※1)旬の食材春・夏の野菜(※2)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分、炭水化物、βーカロテン
選び方 ヘタの切り口がみずみずしく、鮮やかな緑色や黄色をしているものが新鮮です。色が均一でハリとツヤのあるものを選びましょう。太すぎずなめらかなものが良質です。
保存 温度が低すぎると傷みやすくなるため、ペーパータオルで包んで保存袋に入れ、保存袋の口を軽く閉めて冷蔵庫で保存します。輪切りにしさっと炒め、冷めたら保存袋に入れ、冷凍庫で保存もできます。
調理ポイント 流水で表面をこすり洗いします。農薬が心配な場合はさっと茹でると安心です。炒め物に使う場合も同様にします。冷凍保存していたものは、凍ったまま調理に使えます。イタリア料理に使われることが多く、ラタトゥイユなどの煮込みやソテー、スープにするほか、生食できるのでサラダにも向いています。天ぷらなど日本料理にも利用できます。
品種や種類 一般的な緑色種の「ズッキーニ」の他にも、皮が黄色く炒め物や煮物に向く「イエローズッキーニ」、開花直前の花つきで、花の中にチーズや肉をつめて、揚げたり蒸して食べる「花ズッキーニ」などがあります。「ブラック・エッグ」などの丸ズッキーニも緑色や黄色があり、形を活かしてつめ物をし、調理されます。

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