たまご料理特集

RED x プロから学ぶ簡単家庭料理 シェフごはん たまご料理特集 日本最大級の料理人コンペティションRED U-35(RYORININ's EMERGING DREAM)、2013年入賞者6名が、卵料理のコツとレシピを公開!

杉本 敬三シェフ

杉本敬三シェフ

1979年4月19日生まれ
フランス料理
Restaurant La FinS (レストラン ラ フィネス)オーナーシェフ

料理の研修という名目で厨房に入ったのが8歳。15歳のときから全国各地でフェアや出張料理を実施し、19歳で渡仏。ボンラ ブルール( シュノンソー )、ブデュモンド( フランス )、レストランローリーヴァン( リモージュ )、レストラン・シュナンブール( フランス )等を経て現職。
RED-U35 2013 初代グランプリに輝く。

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「なめらか感」があったほうが卵の美味しさがよりアップする

日本の家庭でも身近な食材である卵ですが、フランス料理ではどんな存在なのでしょうか?
卵は調理の幅が広く、複雑な料理にも、簡単な料理にもできる、誰もが使った事のある食材ですね。僕自身は子供の頃から料理をしてきましたが、特に中学時代にかなりお菓子作りをしていたので、「卵」にはお菓子のイメージが強い。お菓子と卵は切り離せない存在です。一方、料理をするときには、あまりにも身近なだけに、今まで特に意識をしなかった食材でもあります。フランスでの修業時代は、卵料理にポーチドエッグが多かったという記憶があり、印象に残っています。
いろいろな調理方法がある卵ですが、杉本シェフが考える卵料理のコツや魅力を教えてください。
卵って、嫌いな人がほぼいないのが、何よりの強みですよね。うちのお店でも「TKG(卵かけごはん)」を出すんですよ。もちろんそのままのTKGを出すのではなく、卵の上には海苔の代わりのトリュフをたっぷりのせて。卵と炭水化物の相性は抜群ですから、この組み合わせも間違いのない美味しさなんです。卵の持つ「身近な食材」というイメージを利用して、「B級感」と「高級感」のギャップを演出した楽しみ方です。
また、卵の魅力は、味だけでなくその食感にもあります。調理して、最終的に「なめらか感」があったほうが、卵の美味しさがよりアップするというか。例えば半熟卵やポーチドエッグの、切って黄身がとろんとする感覚、視覚的にも食欲をそそりますよね。もし、火が入りすぎてしまった場合は、マヨネーズやクリームでとろっと感を出すのもひとつのワザです。
杉本シェフからひと言
当店では、シェフである私が料理をすべて担当し、テーブルでも説明させていただきます。食の世界を深く楽しみたい方に、きっとご満足いただけると思います。マニアックな方、お酒が好きな方も歓迎です。フランス料理の枠を超えたサプライズをお届けします。

杉本シェフの卵レシピ

うずらの卵のエッグベネディクト

うずらの卵のエッグベネディクト

特長

鶏卵よりも栄養価が高いと言われるうずらの卵を使うのがポイント。卵のサイズが小さいので、一度にたくさんのポーチドエッグを作る事が可能です。冷蔵庫で2~3日は日持ちするので、多めに作っておいて保存し、後でサラダなど別の料理に応用するのも良いですね。

ポイント

家庭で作るには、少し難易度の高い「オランデーズソース」の代わりに、火を使わない「ソース・シャンティ」もオススメです。マヨネーズと泡立てた生クリーム、そこに粒マスタードを少々。これでふわっと、そしてもったりした食感も楽しめる、手軽で美味しいソースになります。

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プカプカ卵黄のクリームソース

小海老のミモザ風サラダを魚介のフランと共に

特長

相性の良いバターをたっぷりと使用し、卵のおいしさをより引き立たせた一皿です。一見とても凝った料理のように見えますが、下ごしらえさえしておけば短時間で仕上がるので朝食にオススメのメニューです。スティック状にカットしたトーストを添え、ディップして食べるのも楽しいですよ。

ポイント

エッグカッターがなかったり、卵をカットするのが難しい場合は、ココットを器として利用してもOK。ココットは卵1個の量よりも少し大きいサイズを選び、そこに少量の水を加えてレンジで10~15秒加熱します。卵に火を入れすぎない事が、美味しく仕上げるコツ。

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RED RYORINNIN's EMERGING DREAM U-35

明日の才能、未知なる美味を発掘する

2013年に幕を開けた、新時代の若き才能を発掘する日本最大級の料理人コンペティションRED U-35 (RYORININ’s EMERGING DREAM)。夢と野望を抱く、新しい世代の、新しい価値観の料理人(クリエイター)を見いだし、世の中に後押ししていくため、これまでの料理コンテストとはまったく異なる視点で、日本の食業界の総力を挙げて開催する料理人コンペティションです。

審査員 吉野建

2014年大会へのコメント

第1回テーマ食材は「卵」、第2回は「豆」ということで、前回は、和食、中華、イタリアンの人も少し押されぎみでしたが、今回は豆なので、日本料理の人にももっともっと多くの人達に参加してもらい、頑張ってほしい。
フランス料理ももちろん変わらず豆は使いますので、各ジャンルの人達が和洋折衷、切磋琢磨でがんばってコンペティションに向かってほしいと思います。

RED U-35 プロジェクトメンバー

RED U-35 2014 審査員

  • 辻芳樹

    審査委員長

    辻芳樹

    学校法人辻料理学館
    辻調理師専門学校
    理事長・校長

  • 落合務

    審査員

    落合務

    LA BETTOLA
    オーナーシェフ

  • 村田吉弘

    審査員

    村田吉弘

    菊乃井
    主人

  • 吉野建

    審査員

    吉野建

    ステラ マリス ジャポン
    代表

  • 田村隆

    審査員

    田村隆

    つきぢ田村
    代表取締役

  • 脇屋友詞

    審査員

    脇屋友詞

    Wakiyaー笑美茶樓
    オーナーシェフ

  • 田崎真也

    審査員

    田崎真也

    ソムリエ

  • 門上武司

    審査員

    門上武司

    フードコラムニスト
    雑誌「あまから手帖」
    編集顧問

  • 太田進

    審査員

    太田進

    オータパブリケイションズ
    代表取締役社長

  • 犬養裕美子

    審査員

    犬養裕美子

    レストランジャーナリスト

RED U-35 総合プロデューサー

  • 小山薫堂

    総合プロデューサー

    小山薫堂

    放送作家

RED U-35 発起人

  • 発起人

    岸朝子

    食生活ジャーナリスト

  • 発起人

    滝久雄

    株式会社ぐるなび
    代表取締役会長
    創業者

RED U-35 2014 顧問

  • 顧問

    細川佳代子

    NPO法人 勇気の翼
    インクルージョン 2015
    理事長

  • 顧問

    浅葉克己

    アートディレクター
    株式会社浅葉克己デザイン室
    NPO法人デザインアソシエーション会長

RED RYORINNIN's EMERGING DREAM U-35