たまご料理特集

RED x プロから学ぶ簡単家庭料理 シェフごはん たまご料理特集 日本最大級の料理人コンペティションRED U-35(RYORININ's EMERGING DREAM)、2013年入賞者6名が、卵料理のコツとレシピを公開!

小岸明寛シェフ

小岸明寛シェフ

1979年10月31日生まれ
フランス料理
オーグードゥジュール メルヴェイユ博多(福岡) 料理人

調理経験 13年:シャトーレストランタイユヴァン ロブション ( 東京 )、アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ( パリ )、 ピエール・ガニェール( パリ )、ピエール・ガニェール・ア・東京( 東京 )、ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン(北海道)を経て現職 。

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火を入れる温度帯により、食感が変化することが、卵料理の特徴

日本の家庭でも身近な食材である卵ですが、フランスではどんな存在なのでしょうか?日本とフランスで、扱い方の違いなどありますか?
卵はフランスでも朝食の定番であり、「お母さんの味」でもあります。ポーチドエッグなどシンプルな家庭料理のイメージがありますが、その一方で非常に奥が深い食材。フランスの高級料理店では、卵に独創的なアレンジを加え突き出しとして出す事もあります。素朴な食材である一方で、探究心をそそられる存在感がありますね。以前、フランスで科学者の技術を応用した卵料理を試作したことがあり、とても印象に残っています。それは65℃のスチームで卵を5時間蒸す、というもの。すると卵黄だけに火が入る。卵白は固まらず、卵黄に透明感が生まれトゥルっと固まった状態になるのです。卵は、家庭では日常的な食材として、そして料理人からは非常に興味深い食材として扱われていると思います。
いろいろな調理方法がある卵ですが、シェフが考える卵料理の魅力を教えてください。
火を入れる温度帯により、食感が変化することが、卵料理の特徴です。温度帯と時間のバランスが異なる食感や味を生み出すので、プロには精密さと完璧さが求められるんです。僕が務めていたレストラン「ミシェル・ブラス」では、コースのはじめにスクランブルエッグを出していましたが、火入れが非常に難しくキッチンでも何人かしか作れないほどでした。とても繊細で、だからこそ追求のしがいがある食材。それが何よりの魅力ですね。
小岸シェフからひと言お願いします。
地元九州を拠点に、この土地の旬の素材を使って、リアルタイムの美味しさや楽しさを表現していくことが今後のテーマです。福岡は海外との交流も多く、刺激やインスピレーションを得られる街。地方から世界へ、日本の食の魅力を伝えていきたいですね。

小岸シェフの卵レシピ

なめらか卵とピペラード

なめらか卵とピペラード

特徴

フランスとスペインにまたがるバスク地方の郷土料理、ピペラードをアレンジしたものです。バスク地方は美食の宝庫ともいわれ、素材を活かした素朴で伝統的な料理が数多くあるエリアです。ピペラードとは、赤ピーマンのトマト煮に生ハムを添えたもの。そこにとろとろのなめらかなスクランブルエッグを合わせました。

ポイント

卵の火入れ加減が大切です。熱伝導性の良いステンレスのボウルを使って、湯煎で根気よく混ぜることが一番です。卵の状態をよく見ながら、時々湯煎から離しゆっくりと火をいれてください。仮に火が入りすぎてしまったとしても、それはそれで美味しいのでご安心を。楽しみながら料理してくださいね。

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半熟卵とじゃがいものスープ

半熟卵とじゃがいものスープ

特徴

身体が温まり、ほっこり優しい気持ちになれるスープを、と思いレシピを考えました。卵とじゃがいも、ほうれん草など普段使いの素材で作れる家庭的な料理です。コンソメなどは使わず、野菜から出る旨みを活かすのがポイント。卵とじゃがいもの相性も良いですし、なめらかな食感と、素材そのものの美味しさをゆっくり味わってほしいですね。肌寒い日におすすめです。

ポイント

半熟卵も、やはり火入れが肝心。沸騰したお湯で4分半茹でたら、余熱でさらに火が入らないようにすぐに氷水へ。卵白にだけ火が入り、卵黄のとろりとした食感が生まれます。じゃがいもを撹拌するときは、さらさらのスープ状になるように水加減をよくチェックして。汁気が足りないようでしたら、少しずつお湯を加えて調整してください。

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RED RYORINNIN's EMERGING DREAM U-35

明日の才能、未知なる美味を発掘する

2013年に幕を開けた、新時代の若き才能を発掘する日本最大級の料理人コンペティションRED U-35 (RYORININ’s EMERGING DREAM)。夢と野望を抱く、新しい世代の、新しい価値観の料理人(クリエイター)を見いだし、世の中に後押ししていくため、これまでの料理コンテストとはまったく異なる視点で、日本の食業界の総力を挙げて開催する料理人コンペティションです。

審査員 田崎真也

2014年大会へのコメント

このプロジェクトのレベルは、選ぶ側・支える側の感覚によって決まります。できれば皆さんにも、RED EGG/GOLD EGGの作る料理を実際に味わっていただきつつ、さらにこのプロジェクトの大きな意義でもある「人間性」も確認いただくことで、このプロジェクトの意義をもっともっと理解いただけると思います。

RED U-35 プロジェクトメンバー

RED U-35 2014 審査員

  • 辻芳樹

    審査委員長

    辻芳樹

    学校法人辻料理学館
    辻調理師専門学校
    理事長・校長

  • 落合務

    審査員

    落合務

    LA BETTOLA
    オーナーシェフ

  • 村田吉弘

    審査員

    村田吉弘

    菊乃井
    主人

  • 吉野建

    審査員

    吉野建

    ステラ マリス ジャポン
    代表

  • 田村隆

    審査員

    田村隆

    つきぢ田村
    代表取締役

  • 脇屋友詞

    審査員

    脇屋友詞

    Wakiyaー笑美茶樓
    オーナーシェフ

  • 田崎真也

    審査員

    田崎真也

    ソムリエ

  • 門上武司

    審査員

    門上武司

    フードコラムニスト
    雑誌「あまから手帖」
    編集顧問

  • 太田進

    審査員

    太田進

    オータパブリケイションズ
    代表取締役社長

  • 犬養裕美子

    審査員

    犬養裕美子

    レストランジャーナリスト

RED U-35 総合プロデューサー

  • 小山薫堂

    総合プロデューサー

    小山薫堂

    放送作家

RED U-35 発起人

  • 発起人

    岸朝子

    食生活ジャーナリスト

  • 発起人

    滝久雄

    株式会社ぐるなび
    代表取締役会長
    創業者

RED U-35 2014 顧問

  • 顧問

    細川佳代子

    NPO法人 勇気の翼
    インクルージョン 2015
    理事長

  • 顧問

    浅葉克己

    アートディレクター
    株式会社浅葉克己デザイン室
    NPO法人デザインアソシエーション会長

RED RYORINNIN's EMERGING DREAM U-35