おせちで迎える新しい年
忙しい年末。心を込めた手作りのおせちを用意して、新年を祝おう。老舗料亭「日本橋ゆかり」の野永喜三夫シェフによる、伝統的なおせちのレシピをご紹介。
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腰が曲がったその姿から、長寿への願いが込められているというエビ。鮮やかな赤い色も、重箱に華やぎを添えてくれる。美味しく仕上げるには、煮詰め加減がカギなのだそう。
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和食の定番といえば煮物。お正月向けには、末広がりの「八」を意識して八種類の食材を使い、縁起をかつぎたいもの。出来立てはもちろんのこと、冷めても美味しいのでおせちにぴったりのメニュー。
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にしんの卵である数の子は、その名が示す通り卵の数が多いため、子孫繁栄を願っておせちに。大切なのは、手間ひまを掛ける事!と野永シェフ。手間と時間を掛けてこそ、美味しさと贅沢感がアップ。上に削り節をかけても◎。
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豊作を祈っておせちに入れられる田作り。昔、小魚を肥料として田畑にまいていたのが由来なのだとか。電子レンジで完成するシェフ直伝の田作りは、味に似合わぬ手軽さが嬉しい一品。慎重に煮詰めて味を整えよう。
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黄金色の栗きんとんは、その美しい色合いがおせち料理に欠かせない一品。優しい栗の甘みで、子ども達にも大人気。丁寧に練ることでよりつややかな仕上がりに。
年の瀬ならではの、お正月の準備。忙しい季節だけれど、どうせならゆっくり時間を掛けて楽しもう。家族や親戚が集う新年が、よりいっそう待ち遠しくなりそうだ。