シェフごはんコラム

常備菜から本格和菓子まで! 覚えて損はない「基本の和食」

昨今注目を集める「つくりおきレシピ」。週末や早起きの朝にまとめてつくっておけば、お弁当や、晩ごはんのおかずがちょっとさみしいな、というときに大活躍! 市販の総菜よりもおいしくて短時間でできるとあれば、ぜひ実践したいもの。今回は、和の総菜に加えて、これからの季節に試したい涼菓子の基本レシピを、割烹神楽坂 たんたか店主 渡邉 隆裕さんに教えていただきました。

  • ちりめん山椒(ちりめんじゃこ有馬煮)

    ちりめん山椒(ちりめんじゃこ有馬煮)
    ちりめん山椒(ちりめんじゃこ有馬煮)

    炊きたての白ごはんにのせただけで、しあわせな気持ちになれる一品。調味料としらすを水分がなくなるまで煮るだけ、というシンプルなレシピですが、だからこそポイントとなるのが火加減。「水分をとばす」からといって強火で一気に!ではなく、調味料をじわじわとしらすに含ませるイメージで、中火でゆっくりと炊きます。本格を目指すなら、生の実山椒を使うのがおすすめ。味も風味も格段にアップします。実山椒の旬は6月ごろなので、ぜひチェックを!

  • 高野豆腐の煮物

    高野豆腐の煮物
    高野豆腐の煮物

    「下ごしらえがめんどう」「ふっくら煮る方法がわからない」「いつも使い切れずハンパが残る」と、乾物の使い方にお悩みの方も多いはず。そこで今回は、大豆タンパクたっぷりの高野豆腐を、合わせ調味料で煮含めるだけ、という拍子抜けしてしまうほどカンタンなレシピを紹介します。最近の高野豆腐は湯戻しなしでもOKなものが多いので、さらに時間短縮も可能。季節の野菜やきのこなどを添えると、よりおいしく、見た目も美しく仕上がります。

  • わらび餅

    わらび餅
    わらび餅

    汗ばむ季節になると恋しくなるのが、涼しげな和菓子。ひんやりつるんとしたわらび餅はその代表といっても過言ではありません。手作りするのは難しそうに思えますが、意外にもそのステップはシンプル。大切なのは、良質なわらび粉を使うこと。少々お高くはなりますが、上質な、わらびでんぷん100%のものを選びましょう。そして、分量、時間をレシピ通りにきっちり守ること。ぷるっぷるの出来たてを、きなこ&黒みつだけでなく、すりごま、抹茶などお好みで楽しんで!

今回ご紹介したレシピは、今すぐにでもできてしまう簡単なステップなものばかり。だからこそ、プロの味を叶えるには、食材選びが大切なポイントとなります。何を選んだらいいかわからない、という方は、渡邉シェフの開催する料理教室への参加がおすすめ。和食のキモとなる出汁の引きかたを学べるだけでなく、食材の目利きを間近で見られる絶好のチャンス。
詳しい日程は こちら をチェック!