ぶどう(葡萄)

ぶどう(葡萄)

ぶどうは、世界で生産量が多い果物の一つです。ワイン用、生食用など、様々な品種が知られています。房の上のよく日に当たる部分が甘く、下に行くほど酸味が強くなるといわれています。皮の表面につく白い粉は「ブルーム」と呼ばれるもので、ぶどう自身が病原菌から身を守ったり、鮮度を保ったりするために作り出している物質です。ブルームが全体にまんべんなくついているものが新鮮だといわれています。ぶどうが余った時や熟しすぎた時には、手作り「レーズン」にチャレンジしてみるとよいでしょう。天日干しには数日間要しますが、オーブンで作ることも可能です。市販品とは違い、好みの水分量に調整できるのも嬉しいポイントです。

食材のトリビア情報

【種なしぶどうはどうやって作られる?】
「デラウェア」など種なしぶどうとして有名な品種にも、本来は種があります。しかし、開花期にカップに入れた「ジベレリン」という植物成長ホルモンの水溶液にひと房ずつ浸して処理をすると、種なしぶどうができるのです。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 8~10月
栄養素トピックス 栄養成分で特に多いのが、ぶどう糖と果糖(※1)。体内で素早くエネルギーになるので、元気を出したいときにはもってこいの果物です。レーズンは果実を濃縮したもので、その分エネルギーも高くなるため、食べ過ぎには注意が必要です。特にレーズンは鉄を豊富に含みます。(※2)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
ぶどう(生)ぶどう糖、果糖
(※2)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
干しぶどう鉄
選び方 軸が太く青い物、皮にハリがあり白い粉(ブルーム)がまんべんなくついているものが新鮮です。また、果皮の色が濃いものが美味しいとされています。
保存 保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。ただし、風味が落ちるので、できるだけ早く食べるようにしましょう。
調理ポイント 流水に5分ほどひたし、その後振り洗いします。食べる直前に洗うのがポイントです。また、皮付きのまま冷凍したぶどうを、牛乳やヨーグルトとミキサーにかけ、スムージーにするのもおすすめです。
品種や種類 生食用のぶどうでは、ぶどうの王様ともいわれる、濃い紫色の皮をした「巨峰」や、うすい黄緑色の皮の「マスカット」が有名です。マスカットは、甘みと酸味のバランスがよく特有の香りが特徴です。
白ワイン用の品種としては「シャルドネ」が、赤ワイン用の品種としては「カベルネ・ソーヴィニヨン」が有名です。

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