メロン

メロン

昔から贈答品としても多く利用され、高価で特別なイメージがあるメロン。現在は、品種改良により種類も増え、手ごろな価格のものも出回っています。皮の網目は、果肉が肥大する際に皮がはじけてできたヒビが、カサブタ状になったもの。網目のあるものはネット系、ないものはノーネット系と呼びます。また、果肉の色から、青肉、赤肉、白肉の3つに分類されます。一般的な品種であるマスクメロンは、三重では「おんしょーめろん」、北海道では「せーよーあじうり」の地方名で親しまれています。温室マスクメロンは、たくさん果実を残すと大きく甘くならないため、ひとつの苗に1個の果実しかつけません。温度変化にも弱く、生産効率が悪いため高価ですが、それだけの価値がある芳醇な香りと味です。

食材のトリビア情報

【軸はネクタイ?】
高級なメロンにはチョンマゲまたはアンテナとも呼ばれるふたまたの軸(正式には果梗)がついたまま出荷されます。品質には影響のない、高級感を強調するために残す部位で、ネクタイのようなものと言われています。軸は細い物より1㎝以上のしっかりしたもののほうが品質がよいとされています。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 5月~8月
栄養素トピックス 水分が非常に多く、成分全体の85%以上を占めます。(※1)水分が多いため口当たりがよく、食欲のない時でも食べやすい果物です。さらに、カリウムはスイカの約3倍も含まれています。(※2)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分
(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)メロン・スイカカリウム比較
選び方 網目が均一で細かいものが良質です。果皮の色は、網あり網なしともに色付きが均一なものを選ぶとよいでしょう。おしりを押して弾力があるのは熟した証し。軽くたたいてみて鈍い音がすると食べ頃です。
保存 丸のまま常温で保存し、追熟させます。食べ頃になったら冷蔵庫に入れて冷やします。カットしたものはぴったりとラップをし、野菜室で保存しましょう。
調理ポイント 冷やしすぎると味が落ち、香りも飛んでしまいます。食べる2時間くらい前に冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。また、やわらかいワタの部分はヨーグルトなどにのせて食べるのがおすすめです。
品種や種類 高級メロンの代名詞「マスクメロン」は、芳香の強いヨーロッパ系ネットメロンの総称です。網なしメロンの代表品種「プリンスメロン」は、小ぶりで甘みがあり、香りは控えめ。他に、皮、果肉ともに白く、味は淡泊な「ホームランスター」、果肉はかためでコクのある甘みが特徴の「タカミ」などの品種があります。

おすすめレシピ