ブロッコリー

地中海沿岸原産の野生キャベツを改良して生まれ、2000年前頃から栽培され、中世では薬用植物として珍重されました。頭頂部のつぼみと茎を食べ、食用の部分のつぼみは花蕾(からい)といいます。イタリアで改良されてヨーロッパ中に広まり、日本へは明治時代に導入されましたが普及せず、本格的に栽培が始まったのは戦後からになります。80年代に入って、アメリカなどからの輸入物が加わり、周年でまわるようになってさらに需要が伸びました。ブロッコリーはラテン語の「枝」から派生した言葉です。びっしりとついた無数のつぼみには、開花に必要な栄養が詰まっています。あくがほとんどなく、茹でるとほのかな甘味があり、キャベツやカリフラワーに似た味わいです。
食材のトリビア情報
- 【結婚式の新定番!?】
- 結婚式の定番にブーケトスがあります。これを新婦ではなく新郎が投げる、ブロッコリートスが近年アジア圏で行われています。生のブロッコリーをリボンなどで装飾して投げるのです。ブロッコリーは房がたくさんあることから、子孫繁栄の意味もあり、受け取った方も健康でいられるようにという願いも込められているようです。
知っておきたい基礎知識
旬な時期 | 11月~3月 |
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栄養素トピックス | ビタミンK、葉酸、ビタミンCが豊富に含まれています。茹でると特に葉酸とビタミンCは減少してしまうので茹ですぎに注意しましょう。しかし、ブロッコリーは1回で食べられる量が多いので、レモンよりもビタミンCのよい供給源になります。(※1) (※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)ビタミンK、葉酸、ビタミンC |
選び方 | 中央部が盛り上がっているもの、つぼみの色が濃く、かたく締まっているもの、株の切り口がみずみずしく「ス」が入っていないものが良質です。 |
保存 | ペーパータオルでつぼみ部分を覆うようにしっかり包んで、ラップで覆います。さらに保存袋に入れて冷蔵庫で立てて保存します。小房に分けてさっと茹で、冷めたら保存袋に入れ冷凍庫で保存もできます。 |
調理ポイント | 茎やつぼみの部分に残留農薬が残っていることがあるので、小房に分けて塩水の中につけ、ふり洗いしましょう。つぼみ部分だけでなく茎も食べられます。皮をむき薄切りにしてから塩茹でするとそのままでも食べられます。炒め物やシチューなどの煮込み料理にも向いています。 |
品種や種類 | 一般的な緑色のブロッコリーの他にも、様々な種類があります。つぼみがアントシアニンを含む鮮やかな紫色ですが、茹でると緑色になる「紫ブロッコリー」は、甘味が増しサラダなどに向いています。茎の部分が長く、アスパラガスにも似た味で小分けにする手間も不要な「茎ブロッコリー(スティックセニョール)」は、炒め物に向いています。 |
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