きな粉
きな粉は、大豆を炒って、皮をとり除き、挽いた粉です。大豆の香ばしい風味と、コクが特徴で、昔から砂糖を混ぜて和菓子によく使われてきました。青大豆を使ったものはうぐいすのような色になるので、「うぐいすきなこ」と呼ばれています。大豆の栽培が盛んになった奈良時代にはすでに食べられており、僧侶が薬として利用していたとも言われています。家庭でよく食べられるようになったのは大正時代頃から。当時は各家庭で大豆を炒り、石臼でひいて利用していたようです。大豆と同じく良質な植物性のたんぱく質源となり、健康志向の高まる近年注目されている食材でもあります。きな粉自体は甘くなく、炒った大豆の味です。和菓子だけでなく、様々な料理にプラスして、その栄養価と香味を利用しましょう。
食材のトリビア情報
- 【雑煮にきな粉!?】
- お正月の楽しみの一つ「お雑煮」。奈良のお雑煮は一風かわっていて、 雑煮と一緒にきな粉の入ったお皿が出てきます。味噌仕立てで煮込んだお雑煮の餅をいったん取り出し、砂糖入りのきな粉をまぶして食べるのだそうです。
知っておきたい基礎知識
旬な時期 | 通年 |
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栄養素トピックス | たんぱく質が全体の35%以上を占めます。たんぱく質は、筋肉や内臓、爪、髪などを構成する栄養素ですので、老若男女問わずおすすめです。また、食物繊維やカリウム、カルシウムなども含まれています。(※1) (※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)たんぱく質、食物繊維、カリウム、カルシウム |
選び方 | 製造日が新しいものを選びます。なるべく風味のよい、炒りたて、ひきたてのものを選びましょう。 |
保存 | 常温で保存します。虫や湿気に弱いため、開封後は密閉容器に入れて冷暗所で保存します。また開封後はなるべく早く使い切りましょう。 |
調理ポイント | 砂糖と塩を混ぜておもちにまぶして食べるのが定番。牛乳や豆乳に混ぜて飲んだり、カレーやシチューなどの煮込み料理に加えるのもおすすめです。クッキーやケーキの生地に練りこめば香ばしい風味が味わえます。 |
品種や種類 | 一般的な黄大豆から作ったきな粉以外に、青大豆から作った淡緑色の「うぐいすきな粉」は独特の甘味があり、上品な香りで癖がないです。黒大豆から作った「黒大豆きな粉」はクリーミーで香ばしい味です。 |
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