シェフごはんコラム
大切な人と食事の時間を楽しむための「基本のイタリアン」
美食の国、イタリア。パスタやピッツァがパッと浮かぶと思いますが、肉や魚介、野菜など、たくさんの食材を使った美味なる料理が数々あることも、みなさんご存知の通り。しかも、料理がおいしいだけでなく、食事の時間を大切にすることも特長です。ワインとともに、じっくりゆっくり時間をかけて、おしゃべりを楽しみながら料理を味わう・・・。そんな食事の時間を過ごすのにピッタリな3品を、「デルソーレ(DelSole)」 岡部 光一朗シェフに教えていただきました。どれも、シェフの温かな人柄が伝わる優しい味。マスターしたら毎日でも食べたくなってしまいそう!
カネロニ

イタリア語で「大きな葦」という意味をもつ、円筒形のパスタ。パスタと言っても麺状のものではなく、春巻きのように中に詰め物をして、円筒形に整えてからオーブンで焼くタイプのもの。今回は、パスタ生地も手作りします。たっぷりの卵黄を使ってリッチに仕上げたパスタ生地をサッと茹で、モッツァレラチーズ、ベシャメルソース、ミートソースを詰めてオーブンへ。ナイフを入れた瞬間チーズとソースがトローリとあふれだし、からみあうトマトソースとの相性も抜群! ぜひ焼きたてを味わって。「おいしい」以外のことばがでてこなくなること間違いナシです。
仔牛のサルティンボッカ 白ワインソース

サルティンボッカとは、イタリア語で「口に飛び込む」という意味をもつ、ローマを代表する料理。そのくらい短時間でできてしまう、初心者でも挑戦しやすい料理です。といっても、仔牛肉に生ハムのコクとうま味、セージの爽やかな香りをまとわせた、一見簡単には見えない一皿なので、おもてなし料理にもピッタリです。気をつけたいのが、焼き加減。焼きすぎにだけはご注意を! 生ハムも肉も固くなってうま味がなくなってしまいます。うま味がつまった肉汁を使ったソースは、マッシュルームだけでなくつけ合わせの野菜にもたっぷりつけて、余すことなく楽しんで。
リコッタチーズたっぷりのカンノーロ

シチリア島生まれのお菓子で、筒状の生地にリコッタチーズクリームを詰めたデザート。本場のカンノーロは生地を油で揚げ、比較的ずっしりとしたスイーツですが、シェフのレシピでは、オーブンで焼き、あっさりヘルシーに、そして食べやすく仕上げています。洋酒に浸してドライフルーツをやわらかくしますが、アルコールの苦手な方や子ども向けには、レーズンのみでOK。刻んだナッツや小粒のチョコレートなどを合わせてもいいですね。リコッタチーズクリームと生地の食感の違いを楽しめるよう、クリームを詰めるのは直前の方がベター。チーズの水分もしっかり切っておきましょう。
慌ただしく過ごしていると、とかく食事もササッと済ませてしまいがち。そんな毎日に疲れたかな?と感じたら、大切な友人や家族とイタリア流に食事の時間を楽しんでみませんか? シェフ直伝のおいしい食事とお気に入りのワインとともに、時間を忘れて会話を楽しんで。疲れも吹き飛ぶしあわせな時間になるはずです♪
文:一杉さゆり
写真:千々岩友美




