こんにゃく(蒟蒻)

こんにゃく(蒟蒻)

こんにゃくは、こんにゃくいもをすりおろし、水酸化カルシウムなどの凝固剤を加え、袋や型に入れて熱をかけて固めて作ります。こんにゃくいもは強いえぐみがあるため、えぐみを除いた加工食品のこんにゃくが平安時代にすでに食べられていたと言われています。とはいえ、日本の在来種ではなく、中国から伝わってきた食品です。日本人の好みにあったため、近年では中国よりも多く食べられています。低エネルギーで食べごたえがあるので、特に健康志向の女性に人気があります。こんにゃくには地域性があり、東京以西で食べられるこんにゃくはほとんどが”黒こんにゃく”ですが、東北地方では主に”白こんにゃく”が使われています。また、”糸こんにゃく”と”しらたき”のはっきりした違いはなく、同じものを指すことが多いようです。主に関東ではしらたき、関西では糸こんにゃくと呼ばれています。

食材のトリビア情報

【こんにゃくの色の違い】
こんにゃくは、こんにゃくいもをすりおろし、加工して作るので、普通はいもの色が白いので白いこんにゃくができますが、黒いこんにゃくを作る場合は、これにひじきなどの海藻の粉を加えるているのです。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 10月~12月
栄養素トピックス 水分が90%以上を占めます。また、低エネルギーで食べごたえがあるため、健康志向の女性の強い味方です。(※1)弾力があるため自然とよく噛んで食べられること、腹持ちがよいことも嬉しいポイントです。

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分、エネルギー
選び方 水っぽくないものが良質です。また、弾力があり、やわらかすぎないものが美味しいとされています。
保存 開封前はそのまま冷蔵庫で保存します。開封後はパックに入っていた水と一緒に密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存します。
調理ポイント 塩もみをして余分な水分を出し、サッと熱湯にくぐらせて水けをきると、臭みが抜けます。おでんや田楽、青菜と白和えにしたり、きんぴらに入れたり、様々な調理法に利用できます。煮物に利用する際は、手でちぎったり切り目を入れて表面積を大きくするなど、味がしみこみやすいよう工夫するとよいでしょう。
品種や種類 板こんにゃく以外に、「玉こんにゃく」、「しらたき・糸こんにゃく」などがあります。
おでんでお馴染みの「しらたき」は細いひも状のこんにゃく。結んであるものとそうでないものがあります。いずれもこんにゃく芋から同じ製法で作られますが、ゆでる時の形成の仕方で、異なる形に仕上げられています。

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