レタス
原産地は地中海沿岸から西アジアといわれています。野生種を改良し、さまざまな品種が生まれました。日本では「チシャ」と呼ばれ、10世紀頃から栽培していたといわれています。現在のようなレタスが入ってきたのは明治時代からで、60年代以降サラダの主役として幅広く栽培されるようになりました。レタスの語源はラテン語の「乳」です。和名の「チシャ」も「乳草」から変化したものといわれています。レタスの茎を切ると、白い乳状の液のサポニン様物質が出ます。「レタスを食べると眠くなる」といわれていますが、これはこのサポニン様物質に含まれるラクツカリウムによるものです。(※1)レタスは冷涼で乾燥した気候を好み、気温20度前後でよく育ちます。レタスの鮮度を保持したまま輸送できるよう、箱詰めされたレタスは予冷庫で急激に冷やされ、低温のまま保冷トラックで市場へ運ばれます。現在では生産量の多くがこの予冷出荷されています。(※1)
(※1)からだにおいしい野菜の便利帳
食材のトリビア情報
- 【レットアスアローン】
- サラダの定番野菜のレタスですが、レタスだけを使ったサラダにはとある呼び方があります。レタスだけ「lettuce alone」の音が、私たちだけにして「let us alone」の音に似ていることから「ハネムーンサラダ」と呼ばれているのです。
知っておきたい基礎知識
旬な時期 | 4月~9月 |
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栄養素トピックス | 95%以上が水分で、生で食べるとシャキシャキしたみずみずしい食感が楽しめます。また葉酸を多く含むので妊娠を考えている方や妊娠中の方にもおすすめです。葉酸は水溶性ビタミンの一種であるため、スープなどにして食べるとよいでしょう。(※1) (※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分、葉酸 |
選び方 | 葉にハリがあってみずみずしく、ゆるやかに球形になっているものを選びましょう。芯が小さく、葉がぎっしりつまっていないものが良質です。 |
保存 | 芯の切り口を2~3㎜切り落とし、断面に小麦粉か片栗粉を塗ると水分の蒸発を防ぐことができます。新聞紙で包んで保存袋に入れ冷蔵庫で保存しましょう。 |
調理ポイント | 外側の葉は取り除いてから使います。レタスは「金気を嫌う」というように、包丁で切ると切り口が茶色くなります。そのため手でちぎるのがおすすめです。手でちぎったほうが断面が粗くなるため、ドレッシングも絡みやすくなります。 加熱する場合は、さっと炒めたり茹でる程度にして、シャキシャキの食感と緑色を残しましょう。 |
品種や種類 | 球形で玉レタスともよばれる「クリスプヘッドレタス」、リーフレタスで葉先が赤紫色の「サニーレタス」、サニーレタスよりクセがなくグリーンカールともよばれる「プリーツレタス」、バターを塗ったような光沢があるためバターヘッドともよばれる「サラダ菜」、サニーレタスとサラダ菜をかけ合わせた「マロンレタス」などがあります。 |
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