バレンタインにおすすめ!
プロの技を加えたワンランク上のチョコレートレシピ

オーブン・ミトンカフェ オーナーパティシエ 小嶋 ルミ

自然素材の持ち味を生かしたやさしい味わいのお菓子が人気の「オーブン・ミトン」。女性パティシエの草分けでもある小嶋ルミさんが、大人のエスプリを感じさせるお洒落なバレンタイン・スイーツをお教えします。

Chocolate brownie & Ganache

オーナーパティシエ 小嶋 ルミ

オーナーパティシエ 小嶋 ルミ
オーブン・ミトンカフェ
東京・小金井にオーブン・ミトンカフェ、お菓子教室を運営。
女性パティシエの草分け的存在。
東京製菓学校卒業。
新宿グロリエッテにて横溝春雄シェフ(現リリエンベルグオーナー)に主事日本におけるスタンダード菓子では最高レベルの味を誇り、多くのファンを引き寄せる。口どけの良いショートケーキや濃厚なシュークリームは絶品。
ケーキ作りにおける混ぜ方の独自のテクニックを確立し、技術の指導も精力的に行う。20年以上の実績のあるお菓子教室も盛況。
著書は、『おいしい生地』(文化出版局)『小嶋ルミのフルーツのお菓子』(柴田書店)ほか国内外多数。

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大人のブラウニー・グランマルニエ風味

大人のブラウニー・グランマルニエ風味

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Point生地の材料は手を止めずに混ぜ続けてね
ブラウニーの生地になる材料を順番に加えながら、混ぜていくだけなので作業は簡単なのですが、その材料を入れる温度と順序は守ってください。とくに卵を入れると生地が固くなるので20~25℃にした卵を最後に混ぜましょう。加えてからは攪拌する手は休めずに混ぜ続けること。混ぜ方のコツは泡だて器をボウルの底に力を入れてあてた状態で、攪拌すること。そうすることで大きな気泡が入ることを防ぎます。

アプリコットの生チョコ

アプリコットの生チョコ

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Pointくるっとくり抜いてココナッツの上を転がして
冷やし固めたチョコレートを、ボンボン状に成型して仕上げていきます。一晩冷やしたチョコレートはスプーンですくえる位の硬さになっています。メロンなどを丸くくりぬくフルーツくり抜き器を用意し、熱湯につけて熱くします。それでチョコレートをくるっとスクープして手の平で形を丸く整え、あらかじめバットなどに広げたココナッツファインの上をコロコロと転がしながら、ココナッツを全体にまぶせば出来上がりです。

チョコレート菓子を作る際は、
できるだけ上質のクーベルチュールを使ってくださいね。

チョコレート菓子を作る際は、できるだけ上質のクーベルチュールを使ってくださいね。

このブラウニーは15、6年前のパリ滞在中に食べて、そのおいしさに驚き、その店で作り方を教えていただいたレシピを自分なりに再構築したものです。お酒をたっぷりとかけてしっとりと仕上げたオトナ向けのブラウニー。リッチな口どけが良くなめらかな味わいが楽しめます。ホワイトチョコレートの生チョコは、できるだけ上質なホワイトタイプのクーベルチュールとキルシュを使ってください。出来上がりのおいしさも風味も格別なものになります。中からほんのりのぞくアプリコットの赤い色がかわいいポイントになっています。

2006年からカフェとお菓子の販売をしていた小金井市の『はけの森美術館』奥のオーブン・ミトンカフェは、2016年3月末で閉店し、本町工房に移転することになりました。リニューアルオープンの時期は未定ですが、はけの森での営業も残り少なくなりましたので、ぜひこの機会にお出かけください。

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  • 文:北條尚子
  • 写真:榊智朗

オーブン・ミトンカフェ

オーブン・ミトンカフェ~はけの森~
〒184-0012 東京都小金井市中町1-11-3
TEL 042-385-7410

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