シェフごはんコラム
簡単そうに見えて奥が深い!基本の中華の「炒め物」を極める
中華料理といえば、真っ先に思い浮かぶのが炒め物。中華鍋をあおりながら、ササッとつくるさまはやっぱりかっこいいですよね。特に昨今、働きながらの忙しい人が多いなか、晩ごはんに、お弁当にと活躍する炒め物は欠かせない料理のひとつ。手軽な調理法ですが「どうしても野菜がベチャッとしてしまう」「炒めている間に肉が焦げてしまう」など、お悩みも少なくありません。プロのレシピでは、炒め物、といっても食材や味付けなどによって作り方が微妙に異なります。ここはひとつ、プロの技を身につけて、炒め物を極めてしまいましょう。
八宝菜 (五目うま煮)

中華料理の炒め物といったらやっぱり八宝菜!「八宝」だからといって、8種類の食材にしなければならないわけではなく、「八」は中国では“たくさん”の意。季節の野菜や魚介、肉をお好みで組み合わせて季節ごとに楽しめるのがうれしいですね。ポイントは、野菜、肉類ともに6割程度火を通しておいて、最後に合わせ調味料で炒め合わせる、という流れ。野菜は塩と油を入れたお湯で下茹ですると、色鮮やかに仕上がります。最後に一気に仕上げられるよう、合わせ調味料はあらかじめ作っておくことを忘れずに。炒め物は下準備が肝心なのです!
酢豚

酸味のきいた酢豚は老若男女みんなに喜ばれるメニュー。こちらも、野菜、肉など、具材によって下ごしらえを変えるのがプロの技。それぞれがいちばんおいしくなるように、野菜には油と塩を入れたお湯で下茹で、豚肉は下味をつけて揚げ、ネギは油を引いた鍋でこんがり焼き色をつけて香ばしさを出しておきます。合わせ調味料を一煮立ちさせて、片栗粉でとろみをつけたら一気に仕上げ。ここでも下準備の大切さが活きてきます。調味料はもちろん、水溶き片栗粉も下ごしらえの時点で作っておきましょう。
季節野菜と蝦の炒め
鍋に順に具材を入れ、炒め合わせていくので、鍋ひとつでできるお手軽メニュー。家庭でも作りやすいので、今夜にでも試せます!味つけの調味料も少ないので、失敗が少ないのもうれしいポイント。炒め物は強火で!というイメージがありますが、にんにくを炒めるときには、焦がさないように、弱火でじっくり香りを引き出しましょう。いい香りが漂い食欲をそそる、一層おいしい炒め物になります。野菜と蝦にある程度火が入ったら、合わせ調味料を入れて、ここからは一気に。火のコントロールも大切なポイントですね。
譚 彦彬シェフは、同じメニューを作るのだとしても、日々食材の様子をみて切り方や下ごしらえ、調理の方法を変えるという、キメの細い心配りを忘れません。家庭ではそこまでできないかもしれませんが、炒め物を作るなら“下準備”と“火のコントロール”に心配りを。このふたつをクリアするだけで、今までとはまったく違う炒め物になるはずですよ。大切な人の喜ぶ顔を思い浮かべながら、作ってみてくださいね!
文:一杉さゆり
写真:平瀬夏彦




