シェフごはんコラム
キムチを漬けて冬支度!プロに学ぶ「基本の韓国料理」
暑い暑い夏が過ぎ、肌寒くなる頃には昔から、来るべき冬に備えた冬支度が行われてきました。干し芋を作ったり、軒先では柿や大根を干したり・・・。1年中食材が手に入る現代では目にする機会が減りましたが、失いたくない光景ですね。お隣の国、韓国でもこの時期になるとキムチをたくさん漬けて、冬に備えるそうです。最近では便利な合わせ調味料もあるけれど、晩秋の手仕事として、本格的なキムチ作りにチャレンジしてみましょう。
ペチュギムチ(白菜キムチ)

キムチといったらこれ、の白菜キムチ。最大のポイントは、塩加減。あまり多く塩を振りすぎてしまうと、白菜の水分が出すぎてしまい、シャキシャキ感が失われてしまいます。少なくても、水分が残りすぎてヤンニョムジャンに漬かりにくくなります。白菜の葉の部分には塩を振らず、茎の部分にだけ振ることも大切。今回のレシピは作りやすい量なので、何度か塩の分量を量りながら試してみて、自分好みのキムチを目指しましょう。キムチには、ヨーグルトの100倍とも言われる乳酸菌、唐辛子由来のカプサイシン、そして食物繊維なども豊富。ご飯のお供として、毎日の食事に取り入れやすいのもうれしいですね。
カクテキ(大根キムチ)

こちらは角切りの大根キムチ。これも、白菜と同じように塩加減がポイント。最初は失敗しても、何度か試行錯誤を重ねて、ベストな塩加減を見つけましょう。大根は、夏の大根より、霜にあたって甘く味が濃くなった冬の大根がピッタリ。皮ごと使ってうま味も栄養もたっぷりの、おいしいキムチに仕上げます。日本でのお味噌汁のように、韓国では、キムチは家庭の味を象徴する料理。家ごとに味が違うと言っても過言ではありません。シェフのレシピは本場韓国で作られているそのままのものなので、何度も繰り返し作ってみて、分量を調整しながら、好みの味を追究してみましょう。
キンパ(韓国風海苔巻き)

韓国では、手軽に食べられるファストフードとしてポピュラーなキンパ。日本の海苔巻きとの大きな違いは、酢飯を使わないこと。海苔にもごはんにもごま油と塩を使って、風味豊かな海苔巻きに仕上げます。中に入れる具材はお好みでアレンジOK。切った断面がどんなふうに見えるか、彩りを考えて、青(緑)・赤・白・黒・黄の5色を意識しながら組み合わせるといいでしょう。色だけでなく、たくあん、きゅうり、きんぴらごぼうなど、食感の違いも意識するとプロレベル!韓国オデンは魚の練り物。薄いさつま揚げのようなもので、韓国食材店などで入手できます。
キムチは、味噌や納豆、チーズなどと同じく、積極的に摂りたい発酵食品。ごはんのおかずやサラダ、鍋、おつまみとオールラウンドに活躍するので、作り置きしておいて損はありません。また、キムチは経験が味を豊かにする料理。レシピが身体になじむくらい、何度も何度もつくってプロの味を叶えましょう!
文:一杉さゆり
写真:千々岩友美




