シェフごはんコラム

脱パスタ!「定番のイタリアン&ナポリ料理」

輝く太陽、陽気な人々の手にはスプマンテ、口ずさむはカンツォーネ・・・イタリア、といったら思い浮かぶのはこんなまぶしい風景。そしてまた、おいしいものがたくさんある美食の国でもあります。ピッツァやパスタ、リゾットなど、日本でもポピュラーなイタリア料理は数知れず。でも、いざ自宅で作るとなると、スパゲッティ一辺倒だったりしませんか?イタリア料理にはもっともっとたくさんの魅力的なメニューがあります。

  • 今回は、イタリア料理の定番と、南イタリア・ナポリの郷土料理を、現地ナポリで修業された「La fontana azzurra」 中原 弘光シェフに教えていただきました。風光明媚なナポリを旅する気持ちでトライしてみましょう!

ズッキーニのフリッタータ

ズッキーニのフリッタータ

フリッタータはイタリア料理の定番、具だくさんのオープンオムレツです。オムレツですが、意外にも冷たくして食べるもの。具材は家庭や地方によってもさまざまですが、今回はナポリ近郊でポピュラーな野菜のひとつ、ズッキーニで。ズッキーニは、スライスすると、苦み成分を含んだ水分が出てくるので水にさらしておくのがポイントです。もうひとつのポイントが、フライパンをしっかり熱して、多めの油で揚げるように焼きつけること。少々焦げ目がつくくらい、こんがり焼いた方がおいしくなります。卵たっぷりに思えますが、少し小さめのフライパンを選んで、厚めにふっくら仕上げるのが成功のカギ。

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ナポリ風 野菜のフリット

ナポリ風 野菜のフリット

フリットは、イタリア語で揚げもののこと。揚げる具材によって衣の作り方が変わるのがイタリア式。今回は、なすとズッキーニという、これまたイタリアではポピュラーな野菜。野菜のジューシーさを保ちつつ、サクッ、ふわっ、を叶えるため、衣はイーストで発酵させます。衣が残ったら、冷蔵庫で3日ほど日持ちするので、また違った季節の野菜を揚げてもいいでしょう。揚げあがりの目安は、野菜の周りの泡が小さく細かくなったとき。野菜の水分が抜けた証拠なので、中まで火が入っています。「揚げものはちょっと苦手で・・・」という方もいると思いますが、ぜひ、サクふわジューシーな野菜のフリット、挑戦してみてくださいね。

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インペパータ ディ コッツェ (ムール貝のインペパータ)

インペパータ ディ コッツェ (ムール貝のインペパータ)

南イタリアに位置するナポリは、レモンの産地としても有名です。リモンチェッロというレモン味のリキュール発祥の地でもあります。そんなナポリの郷土料理といったらこれ。シンプルながら、貝のだしと黒こしょう、レモンが三位一体となったクセになるおいしさ。ポイントは、貝の口を開けるために、ほんの少しの誘い水を入れること。ワインを使わず、黒こしょうとレモンの風味を最大限に活かしたレシピです。貝は、火が通りすぎると固くなってしまうので、さっと仕上げるのがポイント。

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その国、その土地ならではの料理には、日常を変える不思議な魔法があります。現地に行くことができなくてもその国の雰囲気、その国らしさを味わえる何かをもっているから。本場のレシピをプロのシェフから学ぶことができるなんて、小さなキッチンでも、料理で世界一周できちゃいそうですね。ぜひ、その国のことを思い浮かべながら楽しんで作ってみてくださいね。

文:一杉さゆり
写真:千々岩友美

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