シェフごはんコラム

クリスマスパーティのおもてなしに♪「基本のフランス料理」

あれよあれよという間に時は過ぎ、今年も残すところあと1ヶ月。これからのお楽しみ、といったら、そう、クリスマス!今年は暦にも恵まれているので、友人、仲間や家族とパーティを計画される方も多いでしょう。クリスマスツリーを飾って、プレゼントを用意して、とっておきのシャンパンを冷やして・・・やっぱり料理は手作りで!と思いますよね。そんなときこそあなたの出番!日頃の成果をお披露目するように、腕をふるっちゃいましょう。

今回は、フランス料理の基礎ながら、パーティなど大人数で楽しむのにピッタリなメニューを、「オステルリー・ラベイ」 冨山 家永シェフにうかがいました。

スープ・ド・ポワソン(soupe de poisson)

スープ・ド・ポワソン(soupe de poisson)

南仏のビストロ定番メニュー。その名の通り、魚のうま味たっぷり贅沢スープです。魚は、どんな種類を使ってもかまいませんが、白身魚をベースに青魚を少し加えると、味に奥行きが出ます。海老などの甲殻類を入れてもいいですね。味がダイレクトに出るので、焦がさないように十分注意しましょう。コトコト煮込んで限界までうま味を煮出したら、目の細かいシノワで濾します。魚の骨の髄まで搾り取るイメージで、こちらも限界までつぶしましょう。スープ・ド・ポワソンにはルイユソースが欠かせません。スープをそのまま、ルイユソースをかけて、チーズをのせたバゲットでひたひたにして、食べ方を変えて南仏気分を味わって♪

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豚肉のリエット

豚肉のリエット

フランスではポピュラーなお総菜。豚バラ肉とベーコンを白ワインとブイヨンで煮込んでペースト状にしたもので、トーストに塗って食べます。ワインとも相性◎なので、クリスマスにはもってこい!煮つめている間は、焦がさないように水分量をこまめにチェックし、弱火でトロトロ煮込みましょう。残った煮汁は、肉から出た脂と、うま味たっぷりの肉汁とで取り分けることがポイント。上澄みの脂は、最後の最後にフタの役目を担ってくれます。ある程度食感が残るくらいに仕上げた方が、肉のおいしさをしっかり味わえますよ。

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サラダ ニシソワーズ

サラダ ニシソワーズ

フランスが誇るリゾート地コート・ダジュールの、ニースで生まれたといわれるニース風サラダ。レタスやルッコラなどの葉物野菜の上に、ゴロゴロ野菜がダイナミックに盛りつけられた、パーティにぴったりのボリュームあるサラダです。サラダ自体に塩味もボリュームもある分、ドレッシングはごくごくシンプル。だからこそ、食材が命!新鮮な旬の野菜を選ぶのはもちろん、ツナやオリーブ、アンチョビなども少し背伸びをして選んでも損はありません。食卓に出したときの華やかさに、「わぁ~!」という歓声が聞こえてきそうですね。

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シェフが修業された南フランスではごくごくポピュラーな3品。シェフの思い出の味でもあります。どのレシピもとても華やかで、スープとリエットは事前に準備しておくことができる料理でもあるので、パーティシーズンにぜひ試してみたいですね。大切な人と、おいしい料理を囲んで、素敵なクリスマスを♪

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