シェフごはんコラム

梅雨のインドアライフが楽しくなる 「基本のイタリアン」レシピ

青空に、心地よい風が吹き抜ける春が終わり、季節はいよいよ梅雨へ。せっかくの休日に雨模様、となると、外出するのもおっくうになりますね。それならむしろ、キッチンに引きこもってインドアライフを満喫しちゃいましょう。

オススメは、おもてなしにもピッタリのイタリアン。シンプルだけど目からウロコのプロの技がいっぱい詰まったレシピをリストランテ オガワ」 小川 洋行 シェフに教えていただきました。梅雨明けを迎える頃には、友人にお披露目できるくらいの腕前を目指しましょう!

魚介のフリット・ミスト

魚介のフリット・ミスト

「ミスト」とは、盛り合わせの意味。つまり、魚介の揚げもの盛り合わせ。使う魚介はイタリアでも地方によってさまざまで、基本的には、魚・甲殻類・軟体それぞれをバランスよく組み合わせますが、お好みの食材でアレンジしてもいいでしょう。シンプルなイタリア式フリットの最大のポイントは、魚介の下処理の際に牛乳で臭み消しをすること。あとは、直前に小麦粉をまぶして揚げるだけ!アツアツのうちに塩をふって召し上がれ。サクッと軽い口当たりで、お酒のつまみとしても絶品です。

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ミラノ風カツレツ

ミラノ風カツレツ

パルミジャーノの香り豊かな「ミラノ風カツレツ」は郷土色豊かなイタリア料理の代表格。「ミラノ風」と語るからには、ぜひ、骨付きの仔牛ロース肉でチャレンジを。肉を薄く叩いて伸ばすイメージがありますが、骨と同じくらいの厚さに整えるのが本場のレシピ。衣となる卵液には、あらかじめオリーブ油を少量加えて乳化させておくと、パン粉がしっかりつきます。パン粉はフードプロセッサーでキメ細かくすると、油を吸収しすぎず軽やかな口当たりに。しかも、オーブンで二度焼きすることで余分な脂が落ち、さらなるヘルシーも実現!

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グリッシーニ

グリッシーニ

イタリアンレストランではテーブルパンとしておなじみのグリッシーニ。クラッカーのようにサクサクの食感で、ワインのお供にも欠かせないおつまみパン。シンプルなレシピなので、想像以上に簡単にできちゃいます。ただひとつ、成形の際、焼きムラを防ぐため厚みを均一にのばすこと。焼いている間にも膨らむので、気持ち細めに仕上げるのがポイントです。バジルやハーブ、ゴマなどを練り込んだり、チーズをかけてから焼いたり、焼けたら生ハムを巻いたり、と、バリエーションも豊富!お子さんと一緒に楽しめそうですね。

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シンプルな手順で本場の味が楽しめるのがイタリアンの魅力。だからこそ、下ごしらえや仕上げのほんのひと手間をプロのレシピ通りに行うことが大切です。梅雨の間に料理の腕前をワンランクアップさせて、この夏は持ち寄りパーティなどを企画しても素敵ですね♪

文:一杉さゆり
写真:千々岩友美

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