シェフごはんコラム
”焼きたてのパン”という名の幸福を味わって!「基本のパン」
パン・ド・ミ(ミニ食パン)
型に入れて焼いたやわらかいパンのこと。パン作り全般にいえるポイントは、良く捏ねることと、温度&湿度管理。さらに言うと、捏ねる前に、粉と水をよくなじませることが大切です。粉の粒子にまで水を含ませることで、しっかりとしたグルテンが形成され、しなやかで弾力のある生地になるのです。赤ちゃんのお尻のように、つやとハリのある生地を目指して! ※パン・ド・ミを使ったアレンジパンはこちら♪→フルーツサンド ブレッド
パン・ド・ミ・レーズン(レーズン入りミニ食パン)
レーズン入りのミニ食パン。レーズンにはあらかじめラム酒をまぶし、捏ねるときの水分量も少し多めにしておくと、焼き上がり後に硬くならない、しっとりとしたパンになります。発酵場所に悩みがちですが、意外にもお風呂に入ったあとの風呂場が二次発酵に最適。生地を並べた天板を、ビニール袋に包んで置いておきましょう ※パン・ド・ミ・レーズンの応用編はこちら♪→レーズン・シナモン・シュガー ブレッド
フレンチトースト
市販の食パンでできる本格フレンチトースト。ポイントは、卵液に使うそれぞれの材料の温度。混ぜ合わせたときに固まってしまわないよう、下ごしらえします。また、卵液に浸すときには、漬け込むのではなく、パンが自然に卵液を吸い込むのをやさしくサポートするのみ。パンが溶けずにカリふわの焼き上がりになります。
トライアングル
その名の通り、三角形の甘い菓子パン。パン屋さんでよくみかけますね。クッキー生地の分量、これ実はカトルカール(パウンドケーキ)の配合です。この生地だけでパウンドケーキができてしまうほどですから、サンドするチーズクリームは甘味のないクリームチーズが好バランス。あられ糖が食感と甘みのアクセントに。
ふっくら、こんがり、しっとり、もっちり、さっくり・・・ パンを形容する言葉はどれも、なんともいえない幸福感に満ちています。秋の夜長に生地を捏ね、朝、焼きたてをいただくというのもパン好きにはたまらない贅沢ですね♪
文:一杉さゆり
写真:榊智朗