すいか(西瓜)

すいか(西瓜)

すいかは夏の果物の代表です。水分が多く、成分の約90%も占めています。(※1)そのため、汗をかき体内の水分が失われやすい夏にすいかを食べるのは、とても理にかなっています。原産地は熱帯アフリカの乾燥地。中国を経由して17世紀に日本に伝わったとの説があり、江戸時代には赤い果肉が気味悪いと敬遠されていたそうです。現在多くみられる緑の地に黒いギザギザの縞模様のものは、昭和初期以降の品種です。一般的に、木になるものは果物、そうでないものは野菜に分類されるため、すいかは厳密には野菜です。しかし、食事ではデザートとして出されることが多く、市場では果物として出回っています。そのまま食べる他、ジュースやムースにするのもおすすめです。

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分

食材のトリビア情報

【すいかの花言葉】
すいかの花言葉は「どっしりしたもの」や「かさばったもの」だそうです。
よくあるロマンチックな花言葉とは違いますが、ずっしりと重たく大きいものほど美味しいので、美味しさを表すにはぴったりな言葉かもしれません。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 5月~8月
栄養素トピックス 成分のうち約90%以上が水分(※1)。皮の白い部分にも栄養が含まれるため、ぬか漬けや浅漬けにするなどして、捨てずに活用するとよいでしょう。また夏場の日差しに、すいかの皮パックもよいと言われています。

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分
選び方 縞模様がはっきりとしているもの、軸の部分がへこんだものは良質です。たたいてコンコンと高い音がしたら食べ頃です。
保存 丸ごとのすいかは風通しのよい場所で保存します。カットしたものはラップでぴったりと包み、冷蔵庫で保存します。切り分けて冷凍することも可能です。
調理ポイント 種がある中心部が最も甘いため、中心部を均等に分けるのが美味しく食べるコツです。また、冷やし過ぎると甘みが落ちてしまうため、冷やす時間は、まるごと1玉なら2時間半程度、四つ割りのものなら1時間半程度がよいでしょう。
品種や種類 明治時代以降、人々の生活に合わせて様々な品種が誕生しました。昭和10年には既に”種なし”すいかが、昭和34年には家庭用冷蔵庫の普及にともない”小玉すいか”が生まれました。小玉と大玉で、味はほとんど変わりません。最近では、「夏花火」「ダイナマイトスイカ」などの甘い品種が多く開発されています。

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