シェフごはんコラム

ビールに!ワインに!お酒のあてにピッタリの「基本の和食」

うだるような暑さの毎日、楽しみといったらキリリと冷えたお酒!そのお酒を何倍にもおいしくさせるのが、相棒ともいえる「肴」です。定番おつまみもいいけれど、いつもより手をかけた料理をお気に入りの器に盛りつけて、自宅を小料理屋に変えてみてはいかがでしょう。

ついついお酒が進んでしまう和食の基本レシピを、懐石料理赤坂とだ」 料理長 下室淳さんに教えていただきました。

茄子の田楽

茄子の田楽

7~9月が旬の茄子!長茄子、水茄子、緑に白と、茄子にもたくさんの種類がありますが、今回は、ジューシーな米茄子を使って、食べ応えのある田楽に。米茄子は肉質がしっかりしているので、切り込みを入れ、素揚げしておくことで、食べやすく仕上がり、香ばしさもアップ。田楽味噌は材料をすべて鍋に入れて火にかけるだけの簡単ステップ。冷蔵庫で1ヶ月ほど保存できるので多めに作っておけば、茄子だけでなく、こんにゃくや豆腐の田楽などいつでも楽しめます。ジューシーな茄子のうま味を楽しめる田楽、日本酒にピッタリです♪

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自家製さつま揚げ

自家製さつま揚げ

「とりあえずビール」派にオススメしたいのが、このさつま揚げ。魚のすり身に大和芋を合わせることで、ふんわりとした食感に仕上がります。具材には、魚のすり身と対照的なシャキシャキした歯ごたえを楽しめるお野菜を。すり身は火が通りやすいので、野菜はあらかじめ茹でておくことがポイントです。すり鉢であたって、具材を混ぜて、油で揚げるだけ。揚げたてアツアツのさつま揚げと、冷え冷えのビールとの相性は言うまでもありません。たくさん作って残ったら、お弁当のおかずにも◎。

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海老しんじょ

海老しんじょ

ビールにワイン、日本酒、焼酎・・・どんなお酒にも合う肴として不動の人気を誇るのは、やっぱり揚げもの。サクッふわっと至福の食感が楽しめる揚げしんじょは、ぜひトライしていただきたい一品です。今回は、香りも味も抜群の海老を使ったしんじょ。ふわふわの食感を叶えるポイントは、卵と油を攪拌し、マヨネーズ状にしてからすり身に加えること。すり身ともなじみやすく、ソフトな口当たりになります。海老のぷりぷり感を活かすため、すり鉢であたりすぎないようにすることも大切です。

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さつま揚げもしんじょも、具材を変えたり、すり身に使う食材を変えたりすることで幾通りもアレンジできるのが魅力です。「揚げものは油が・・・」と敬遠しがちですが、基本の調理法のひとつですから、ぜひ積極的にチャレンジを!
※「赤坂とだ」では、不定期でお酒の会を開催しています。ご興味のある方は是非!

文:一杉さゆり
写真:千々岩友美

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