さやえんどう

さやえんどう

中央アジアから中近東地域が原産で、古代ギリシャ、ローマ時代から栽培されていた歴史のある野菜です。もともと麦類の間にあった雑草で、豆科のもつ根粒菌により栽培が進んだと考えられます。日本へは7~8世紀頃に中国から渡来したといわれていますが、さやえんどうとして栽培され始めたのは江戸時代です。さやえんどうはえんどうを早採りしたもので緑黄色野菜です。えんどうの種類にはさやえんどうのような若いさやを利用するさや用の種類、未熟な実をグリンピースとして利用する青実用の種類、熟した豆を利用する種穀用の種類に分けられます。他に大きくなり始めた実とさやを食べるスナップえんどうがあり、それぞれ栄養価も異なります。

食材のトリビア情報

【ツタンカーメンのお墓から発見された!】
古代エジプトのツタンカーメン王のお墓から発見されたのはなんとえんどう!副葬品の中にえんどうの種が見つかったのです。このえんどうはさやも花も赤紫色です。現在も栽培され、家庭菜園用に同じ品種が売られています。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 4月~5月
栄養素トピックス ビタミンK、葉酸、ビタミンCが豊富に含まれています。中でもビタミンCは特に含まれています。(※1)茹でると特に葉酸とビタミンCは減少してしまうので茹ですぎに注意しましょう。美容にも健康にもおすすめの食材です。

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)ビタミンK、葉酸、ビタミンC
選び方 ガクが白っぽくピンとしっかりしているものが新鮮です。全体は鮮やかな緑色でハリがあり、さやが薄く中の豆が小さいものが良質です。
保存 ペーパータオルで包んで保存袋に入れ、保存袋の口を軽く閉めて冷蔵庫で保存します。ヘタと筋をとりさっと塩茹でし、冷めたら保存袋に入れ冷凍庫で保存もできます。
調理ポイント ヘタを折って引っ張り、筋、ひげを取り除きます。熱湯でさっと茹でれば、農薬などの有害物質が流れでていきます。茹でるときはたっぷりの熱湯で茹で、茹で上がったら冷水に落とし色止めします。炒め物、和え物、汁物などの青みに重宝します。
品種や種類 小型の若採りするえんどう豆の総称「絹さやえんどう」は、さっと茹でてサラダやお浸し、和え物などに向いています。絹さやえんどうより豆が大きく、カナダから導入された、大ぶりで関西で好まれている「オランダさやえんどう」は、炒め物に向いています。さやの中の豆だけを食べる「グリンピース」は煮物や炊き込みご飯に向いています。グリンピースをさやごと食べられるように改良された「スナップエンドウ」は、肉厚で甘味が強くサラダに向いています。

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